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今さら始める三国志5~孔伷さんと一緒に中華統一を目指します~  作者: yatacrow


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006―2 6回目の憑依 ~つまるところ神なんていない~

 前回同じく彭城に入り、これから捕虜とのスカウト交渉。


 漢文のうざ絡みは今回はない。


「孔伷様の勝利を天に――」


 ただ天に祈るポーズはよく見かける。


 さて、最初の武将が連れて来られた。救援の使者に行って兵士が無傷な王朗から。


「それがしを害せば陶謙様が黙ってませんぞ」


 なにその超三下のセリフは。陶謙様は君の後ろに並んでるよ、縛られて。


「王朗殿を害する気などない。どうだ、わしに仕えんか?」


「ほう……それがしの価値がわかるのか。払うものは払ってくれよ」


 この俗物が! でも無傷の兵士はありがたい。募兵だと金かかるしね。


「孔伷様、王朗が我が軍に加わりました。徐州に配属されます」


 うむ。


「乱世に生を受けたからには覚悟はできておる。わしをどうするつもりかな?」


 一方、今回も大本命の陳珪爺ちゃんは王者の風格。


「陳珪殿、わしに仕えてほしい」


 誠心誠意、心をこめてお願いします!


「ふむ、命を救われたのだから断るわけにもいきませんな」


 キタコレ! 参謀にしよう!!


「孔伷様、陳珪が我が軍に加わりました。徐州に配属されます」


 次は……。


「敗軍の将に弁はない! さあ、私を斬れ!」


 相変わらず強気で攻めてくる糜竺君。


「糜竺殿、今だこの世は乱れておる。わしと共に天下泰平のために立ち上がってくれないか?」


 この手のタイプは天下泰平ってワードに弱い。どうや? タイミングよく雲の隙間から光が差してくれた。


「おお! 天の声が……孔伷殿に仕えよだと……。よろしくお願いいたします」


 あ! こいつも受信するタイプなのか!?


「ほう、孔伷様、彼は若いですが見所があります! 糜竺殿とあとでお話をしたいのですが……」


 さっきまで淡々と進行してたのに……、スイッチ入れた糜竺君に責任取ってもらおう。


 さあ、最後の一人。


「この陶謙を捕らえるとはな……やはり貴殿も英雄……」


 前回より大人しいのは突撃のしすぎで疲れているせいに違いない、爺が無茶をするから。


「さて陶謙殿、他の皆はわしに仕えてくれるようになった。貴殿も仕えてくれないか?」


「わしは誰にも従わぬ、ただ己の信じる道を貫くのみ」


 そうかぁ、君主は登用できなければ斬首なんだよなぁ。そうか……。


 漢武が無言で俺に剣を差し出してきたので、大人しく受け取る。


「貴様の首が取れず残念だ、孔伷。……運命とは無情よ」


――ザンッ!


 陶謙を斬った……。二回目だけど、生々しい……。


 ふと陶謙の最期の言葉を聞いて思った。あのときの刺客、陶謙がやったに違いない!


『世に聞こえし陶謙、今ここに散らん……』


『陶謙の一族は、歴史からその姿を消した……』


【ステータス】

 名前:糜竺

 所在:徐州

 身分:一般

 忠誠:91

 年齢:20歳

 

 武力:30

 知力:66

 政治:79

 魅力:81


 勇名:20

 経験:2000

 陣形:魚鱗 衡軛

 特殊能力:??


 糜竺子仲、徐州の豪商。兄弟に出来の悪い弟と、後に劉備の嫁となる糜氏ちゃんがいる。陶謙配下から劉備配下になって以来、劉備のパトロンとして政治、外交に活躍した人。細眉に切れ長の目、すっと通った鼻筋の中々のイケメン。ぴちぴちの20歳。漢文の説く謎儒教に入信した。


【ステータス】

 名前:陳珪

 所在:徐州

 身分:一般

 忠誠:93

 年齢:53歳

 

 武力:11

 知力:71

 政治:79

 魅力:80


 勇名:970

 経験:35250

 陣形:箕形 生者 鈎行

 特殊能力:消火 挑発


 陳珪漢瑜、徐州の名士。曹操が攻めてきたときに颯爽と現れたヒーロー劉備に惚れ込み、仕えることに。呂布が徐州入りしたときは、劉備に徐州を渡すために暗躍する爺さん。正史では呂布と袁術が手を組もうとするのをうまく阻止したらしい。頭から顎まで真っ白な髪を持つが、見た目より30は若い53歳。



「孔伷様、ご命令を――」


 残り2回の命令で、次のターゲット劉繇(ターゲット)を狙う下準備に使う。


 【人事】の【担当】で、陳珪、麋竺を人事、王朗を軍事担当官に任命しておく。


 続いて【任命】で、陳珪を参謀と軍師将軍、王朗を偏将軍に任命する。


「参謀に軍師将軍……ありがたき幸せ、その栄誉ある任、謹んでお受けいたしまする」


「――偏将軍か、今月の支払いから上がるのか?」


 うん、陳珪はいいとして、今回の王朗も俗物か……。上げるかどうかはこれからの働き次第です。


 【募兵】……はできないけど、【編成】はできる。


 陳珪の武力11、これなら孔伷()と王朗に兵力は集中した方がいいな。


 てなわけで、孔伷()の部隊1万6735、訓練58、士気53。陶謙軍を混ぜたせいで訓練、士気が下がってしまった。


 逆に王朗に関しては、兵9000、訓練度47、士気43と孔伷()んとこの兵を混ぜたおかげで訓練、士気が気持ち向上できた。


 ……これで劉繇やれるのか? いや、やる、やるしかない。


 残り1回の命令で【褒美】を誰かにあげたい。今の配下の忠誠は、麋竺91、王朗92、陳珪93と悪くはない。が、あの夢がゲームの知識なら忠誠99でも油断できない。ここは20歳とは思えない風貌の麋竺君の忠誠を上げておこう。


「麋竺殿、孔伷様が天の声を聞いたようですよ。金100を与えます」


「おお! これも天の声の思し召し……孔伷様に対する忠誠を! 天に感謝を!」


 いや漢文があげちゃったよ! もういいけど。


『麋竺の忠誠が100(+9)になりました』


 儒教に入信してから、麋竺君の瞳が澱んでいる気がする。脳内麻薬でイっちゃてる……。


 次の月までぼんやりしているところで、ふと名声が314(-10)になってたことに気づいてちょっとだけ凹んだ。



「――孔伷様、徐州の陳珪が何者かと密談していたようです」


 漢一族の諜報部門の人、いつも天井から報告してくるから姿を見たことがない。というかうちの陳珪爺ちゃんに何用だよ。


「――厳白虎(げんはくこ)が徴兵を行っているようです」


 確か呉の人だったか、建業(けんぎょう)はスター武将の宝庫だから行きたかったけど、孫堅の近くからもさっさと離れておきたい。


◇◇◇


―― 184年2月 春 ――


「孔伷様、ご命令を――」


 さて、今月も戦争に行かねばな。在野には『曹豹』か。スルーしよう。


 本当なら巡察して民心安堵に努めたいところだけど、まだまだ他人に気を配る余裕はない。


「わしと王朗将軍で寿春を攻める!」


「ふむ、どうやら互角の戦力と見ました。後はそれを統率する将の働き次第でございますなあ」


 参謀の陳珪爺ちゃんからのお言葉。その将の働きが心配なんだよなぁ。



―― 寿春の戦い ――


【1日目】

 

 自軍兵力2部隊2万5735、対する劉繇軍の兵力は2部隊2万。徐州から南下すると、寿春の北東から南西に進む必要があるのか、川が邪魔だな、それに橋の手前に張英の旗が掲げてある。


 天候はまたもや豪雨……孔伷さんから漂う雨男臭。


 寿春の戦場は、城の数は川を挟んで手前に1つ、向こうに2つか。街道と平地で攻めやすい場所だけど、手前の野城に武力71の張英8000がいる。武力20の劉繇1万2000の元まで、こちらの兵をどれだけ温存したままたどり着けるかが勝負だな。


 兵士たちの訓練度も士気もどっこいどっこい、陳珪爺ちゃんの助言どおり将の統率力と作戦で決まる。


「わしは張英に当たる、王朗は錐行の陣で、川を突っ切って真っ直ぐ劉繇を直接叩いてくれ」


 錐行の陣形は平地最速の動きができる。頼んだ王朗、張英は数の暴力で何とか引き止めてるからそのうちに叩いてくれ。


「ふは、それがしの稼ぎ時ですな!」


 うん、まあそうだね。生き残れたらご褒美上げるからよろしくね。


『みなの者、よく聞けぇ! この戦、殿のためにも絶対の勝ぁつ!! よいなぁ!!』


――おおおおおおおお!!


 うわ、張英の声がここまで聞こえる。劉繇軍の士気が60に上がってしまった。


 こっちも上げたいところだけど、まずは一当てして張英の目を俺に向けさせないと。


「……進め、進めぇ!」


 漢武の号令で、張英に向かう。王朗軍も無事に渡河できた先で野営の準備中か。


「孔伷ごときにやられるか! 反撃せよ!」


「……自軍損害600、張英の損害は1800!」


 向こうの反撃もそこそこの結果で、とりあえず武力が倍でも兵力差でどうにかなりそう。


【2日目】


 城にいる張英が外にうって出てきた。王朗の動きがばれたのか、劉繇救出に向かうらしい。


「行きがけの駄賃だ、孔伷の背後をつくぞ!」


――しっかり背後からぶっ刺された。


 俺の残存部隊1万3244、張英は5673。王朗は劉繇の近くの城を一つ落として待機。


【3日目】


「……張英の救援をさせるな! かかれ!」


「ぐおおお! 引けッ! 一旦引くぞッ!」


 張英の横っ面を叩いたら、野城に戻っていった。負傷兵を回復させるつもりだろう。こちらは張英の横をすり抜けて橋の付近、張英は追わずに陣を反転して劉繇に向かう。


「一番手柄で褒美は思いのままよ!」


「……張英殿に続けぇ!」


「お、おい! 張英はどうしたんだ!?」


 王朗に劉繇の背後を突かせて、兵士を減らしたところで俺も参戦だ。


 王朗の攻撃で兵2000、俺――というか漢武らの攻撃で更に1800ほど兵士を減らせた。こちらの損害は少ない。


【4日目】


「なにぃ! 我が君を直接狙っているだと!? くそ、陣形を変更している暇がない。皆のもの、すぐ救援に向かうぞ!」


 張英が気づいたが、陣形が山岳用のせいかまだこちらに届かない。今のうちに側面と背後からちくちく削るぞぉ!!


 王朗の側面アタック、俺が背後に回り込んでアタック。卑怯? 知らんな、バカ正直に正面から行くのは余程のおバカさんだ。


 これで劉繇の部隊は4614。張英の救援が間に合っても削り切れる自信がある。ちなみに劉繇の陣形は鶴翼(かくよく)。“Uの形”で仲間と一斉に袋叩きができる陣形だ、まあ仲間が近くにいれば……だけど。


【5日目】


「喰らえ、回り込んでバックアタックぅぅぅ!!」


「孔伷殿に続けえぇ!! ボーナスちゃぶだああああい!!」


――うおおおおお! 王朗殿が劉繇を捕まえたぞおおおおおお!!


 ……俗物パワー全開で、王朗が城を落とした。これ、褒美やらないと忠誠度が爆下がりしそうだな。


「…………天よ」


 がしっとね、立ち拱手姿が渋いね漢武! なんか聞こえたけど聞こえない!


『劉繇軍の君主を倒しました』


 これで生存ルート、確保だよな。


「……張英は建業に逃げました」


 は? 君主を置いてか? マジか、さすが乱世。捕まらなければ旗揚げを視野に入れるのかよ。


―― リザルト ――


【ステータス】

 都市:寿春

 農業:248

 商業:479

 治水:50

 防御:184

 民忠:51

 人口:162700


 淮河の氾濫で洪水被害の多い土地、かつて楚の春申君の提言によって都が作られ、楚が滅んだあとは英布が淮南王としてお住まいになった場所。南北交通の要衝ということもあり群雄に狙われやすいヤバい土地。商人が常駐していて米取引が出来るところは有難い。

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