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今さら始める三国志5~孔伷さんと一緒に中華統一を目指します~  作者: yatacrow


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005―3 5回目の憑依 ~だから一騎討ちするときは体力ゲージに(略)~

―― 184年3月 春 ――


 ふう、勢力図上で早馬が駆けるたびにひやひやした。何事もなく3月に入り――


「孔伷様、徐州の民が訴えたいことがあると言って面会を求めているようです」


「どわ!」


 執務室でうとうとしてたら、王朗のドアップ。近い、近いなぁ! 忠誠100だと心の距離以外にも縮まるのかね。


 で、次は徐州の民からの訴えか、予定としては今月には兵士を募って、来月には劉繇を攻めたい。さて、どうなるか。


「孔伷様! 徐州の土地はやせ細り荒れ果てております。このままでは今年の実りも期待できず、凶作になってしまいそうです」


 若者の訴え、ごもっとも。


「なるほど」


 まだ続きがありそうだから適当に相づちを打っておく。


「そこで、良い土地を探し新しい農地を作ろうと計画しているのですが……、私たちだけでは手に余っております」


 つまり?


「どうか、援助していただけませんか?」


「――孔伷様、民にどのような援助をしますか? 金300、いや金500……いや孔伷様なら部下に丸投げもあり得ますね」


 よし漢文、ちょっとだけ黙れ?


「金500の支援をしよう」


 スマートな大人は金で解決するのだよ。


「さすが孔伷様! これだけあれば十分に! うおお、開墾じゃあああい!!」


 うん、やりすぎないでね。


『徐州の農業が475(+5)になりました』


『徐州の民忠が52(+3)になりました』


 内政使わずに農業数値と民忠が上げられたと思えばラッキーか、武将いないからね。


「孔伷様、ご命令を――」


 恒例の在野チェック! 譙に陳珪、徐州に曹豹か、もちろん欲しいのは陳珪だけど上司を斬った俺を許してくれるかわからない。今月の行動はかなり大事な気がするから、まずは兵を集めたいな。それから命令書が余れば誰かしら【登用】、これでいこう。


「漢武、これより【徴兵】を行う、至急手配してくれ」


「はい!! ではのうのうと生きている徐州の民たちを無理やり連行してくるであります!!」


 命令に忠実だけど、その辺の言い方はもう少しマイルドにした方がいいと思う。


『孔伷に消火の能力が備わりました』


 なんでこのタイミングで備わるの? 徐州民の炎上フラグが立ったとか……。


「5908人の住民を連れてきたであります!!」


 かなり集まったな、皆の顔に悲壮感が漂っている気がしないでもないけど見なかったことにしよう。


 ありゃ、徐州の民を兵士にしたら名声が292(-27)になっちゃった! 孔伷さん、すまんな。


 まあ泣くなって、仕方ないことだ。このあと孔伷さんの機嫌が戻るまでに3日かかった。


「孔伷様、ご命令を――」


 さて次に人材登用を考えよう。よく考えると登用して徴兵したほうが良かったか? でも孔伷たちの政治力に信頼がない、無駄打ちは減らしたい。


 とりあえず陳珪を登用出来るか、一応参謀の王朗に相談してみよう。


「かの者に興味があります。それがしに許可をください」


 ふむ、わりと自信ありか、一応、ちなみに曹豹はどうか?


「かの者に興味があります。それがしに許可をください」


 一緒なんかーい! 誰にでも興味があるって好奇心旺盛か! あ、食欲も旺盛な人だったよ。


 えー、どっちも自信ありなら陳珪チャレンジしてみよう。


「王朗殿、それでは譙の陳珪殿を登用してきてほしい」


「はっ! お任せあれ!」


 意気揚々と譙に向かう王朗の背中に頼もしさを感じる。孔伷さんも小窓から『王朗さん、かっけぇ!』って目で見送っている。


『陳珪の登用に失敗しました』


――失敗した。


 おいぃ、何やってんだよ! さっきの期待、返却しやがれこの野郎! あと漢文はにやにやしてんじゃないよ。ゲーム的通知とは別にちゃんと報告しにこいよ。


 登用失敗かましてくれた王朗はどこか? あいつなら食堂で飯喰ってるよ!


 さて今月の命令はもう出来ない、来月は早ければ張角軍が動き出す。頼む、あと1ヶ月だけ時間をくれ!


◇◇◇


―― 184年4月 夏 ――


『各地で住民反乱が起こっています』


『北平の住民が圧政に立ち上がったようです』


 ふいぃ、セーフ。


『台風が上陸し各地に大きな被害が出ています』


 え、この辺りはお天気だけど……あ、成都(せいと)付近かあの辺は軒並み台風被害が出たらしい。以外とこのゲーム的通知、慣れてくると新聞を読んでる気分で楽しかったりする。この時代、娯楽なさすぎ。


『孫堅軍が寿春へ攻めこみました』


 あいたぁ! 孫堅に先越されたか、くそッ! 劉繇が追い出された。


 俺のプランが……練り直しだ。


「孔伷様、呂曠(りょこう)と申す者が訪ねてきております」


「わあ! 王朗ッ!?」


 だから近いって! あと食べかす拭いてから来い。床にぽろぽろ落ちてるやつ掃除しろよ。


 えーと、呂曠が訪ねてきた。呂曠というと――兄弟がいる、袁譚との密約を曹操に暴露って曹操配下となる。そんな記憶しかない。


「やあやあ! 本日は孔伷殿に良い話を持ってきたぞ」


 会って早々にそんなことを言ってきた。ただいまの怪しさ70%、初対面の奴の良い話ろくな事がない説。


 カモメのような太い眉に、半月型の目、チョビヒゲとアゴヒゲの怪しさ満点おじさん。鎧兜に身を包んでいるから武官タイプだろうか。


「噂では汝南が物資をため込んでいるそうだ、孔伷殿がお望みなら……すこーし援助してもらうだけで、こっそりと汝南からため込んでいる物資を奪えるがいかがかな?」


 はい、怪しさ99%に上昇しました。少しの援助でウチの物資が増える? こんな上手い話あるわけない。あるわけないんだよ、うん。


 ……ただね、汝南といえば譙の隣接地、張角軍の領地とあれば物資は間違いなくある。それにもし呂曠の話が本当なら、汝南の戦力を多少は下げることができる。


「――孔伷様、汝南からの略奪を金500で依頼しますか? うまくいくと良いですね」


 漢文はどっちの結果でも飯うまなんだろう。参謀の王朗? 呂曠を連れてきたら食堂に戻りましたよ。


「分かった、呂曠殿にお頼み申す」


 信じる者は救われる。1%の希望にかけるぞ!


――呂曠が失踪した。


 王朗の話だと、物資を奪ったあとに持ち逃げしたらしい。呂曠、絶対許さん!


「――孔伷様の名声に傷が入りました。あんな輩に騙されるなんて……ぷぷっ!」


 お前いい加減しないと斬るぞこの野郎!


 名声289……3下がってた。乱世ってこんなに人の心が荒んでるのか、俺もそのうち……いや、もうなってるわい!



「孔伷様、ご命令を――」


 孫堅の寿春攻め、呂曠の失踪と悪いことが続いているけど、張角軍(本命)は動かずか。


 人材登用よりも、どこかに攻めた方が良い気がする。


 汝南、管亥ら武力80以上の3人が兵士3万弱を持っている。さらに時間をかけると宛から援軍がくる。


 寿春(じゅしゅん)、孫堅と黄蓋(こうがい)がそれぞれ兵士3万弱と下邳(かひ)の援軍付き。


 一方、下邳は孫堅配下7名、兵士1万6000弱、寿春の援軍付き。


 孫堅、人材恵まれすぎじゃない? なんかアイテム持ち武将がステータスの底上げもしてるしさぁ。


 むう、ちなみに北の喬玄親子を攻めても、張角からは逃げられない行き止まりの未来しか見えないから無し。


「孔伷様、ご命令を――」


「漢文、ちょっと待て」


「孔伷様、考え中。孔伷様、考え中――」


「もう令和だぞッ! ってなんだこのツッコミは!」


 どこからともなく学帽と四角い眼鏡かけてくるくる回りだすの止めて! 小窓の孔伷さんも真似しないッ! 小窓がワイプに見えてきた。


 だいたいそんな古いネタ、なんでこの時代の文官が知ってんだよ。あ、でもこの時代からすると最新の…………。


「あーもう! 頼む、静かに!」


 はあ、少し頭が冷えたかもしれない。まさかこれを狙って? ないね、口を押さえてくるくる回るのをやめてない。――孔伷さん、ステイ!


 さて、注目すべきは――下邳だ。


 武将は7名、しかし兵士を持っているのは2名で、祖茂(そも)は兵士4500弱、程普(ていふ)は兵士1万2000弱。


 戦場は平地が多めの攻めやすさ抜群。


――これは実は美味しいやつでは?


 孔伷が程普と祖茂を相手している間に、王朗が錐行(すいこう)陣で、敵の救援が来る前に城を落として回る。多少の理想が入ってるけど悪くない考えか。


「孔伷君の答え――」


 誰が孔伷君だ、お前らさては平成教育委員会の回し者だな? さて――


「……行こうか、下邳に」

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