星55 ガールズトーク
しかし、男気……。男らしいってどんなだろう?
とりあえず考えてみるものの、ステラの頭ではさっぱりなにも浮かばない。
愛の言葉とか、告白とか世界が違うとしか思えなくて、全く何もとっかかりすら見つからなかった。
ステラは何も言わずに首を振ってみせた。
ニオ「そんなぁ」
ステラ「ニオは思い付かないの?」
がっくりと肩を落とすニオにそんな風に言葉をかけるが。
ニオ「うーん。ニオ、女子達の相談には乗ってるけど、男子からは初めてだから。女子が言われたいセリフとかは言えるんだけどね」
という事だった。
例えば、とニオはその続きを述べていく。
ニオ「俺がお前を一生守ってやる、とか……。どんな時でもずっと傍にいてやる、とか?」
ステラ「それって……、何だか先生みたいね」
ニオ「にゃにゃ! え、それどういう事!! 先生ってステラちゃんに気があるの!? わー、何それやっだー」
何が嫌なのだろうか。ステラには分からない。
ステラ「ニオ、どうして驚いてるの? 私は先生みたいって言っただけだけど」
ニオ「あ、そうだよねー。ステラちゃんだもんねー。でも気になる! 何でそこで先生思い浮かべちゃったのか、すんごく気になる。あ、ひょっとしてステラちゃんて先生の事が、あーそっかそっかぁ。どっちかっていうとそういうのよりは、親子的な感じだと思ってたけど、ステラちゃんってばー。ツェルト君かわいそー。わー」
何かに勢いづいたらしいニオが怒涛の如く喋り倒してひとしきり頷いている。
可哀想とか言いながら全然可哀想に思っている様には見えないのだが。
それで何が「そういう事」でツェルトが「可哀想」なのだろうか。
ニオ「先生にそういう事いってもらいたいんでしょー。このこの」
ステラ「言ってもらいたいというか、過去に言ってもらった事があるのよね」
ニオ「ふぇぇ! 告白は先生から!? 教師と教え子の垣根を超えちゃう!? ええっ、あの先生がそんな事を! そんな風に!」
そんなに意外だろうか。というか、どんな風にとかはステラは何も喋ってないのだが。
ニオ「それで、返事はどうしたの。イエス、それともはい?」
とりあえず、このまま喋らせると何か危険な感じがしたので、ステラは一旦話を止める事にした。
落ち着いてニオそれ、どっちも意味同じだから。




