星54 仲を取り持つ
三年生になって、少し授業が難しくなったが、ステラ達はどうにかそれについていっている。
入念な予習と、授業後の復讐は必須だが、それも立派な騎士になる為。
勉強会をして、教え合ったり質問し合ったりしながら、乗り越えていた。
そんなある日、ニオがこんな事を言いだした。
ニオ「一発で相手をメロメロにしちゃう、口説き文句を考えなきゃ!」
……とか。
放課後の教室。
ステラが授業内容をノートにまとめていると、いきなりそんな風にニオが叫び出したので驚いた。
きっと何か面倒臭い事があるに違いないと、そう思いつつも、気になる事は確か。
視線を向けると、当人は頭を抱えながらうんうん唸っていた。
ステラ「一体どうしたのニオ」
鬼気迫る様子の友人に恐る恐る声をかけると、ニオは勢いよくこちらを振り向いて瞬間移動した。
ぱっと目の前にやって来て、ぎゅっっとステラの手を握った。いや、掴んだ。
逃しません、何があっても。という感じだった。
猫っぽいニオだが今だけは、肉食猛獣っぽい。
ニオ「この際ステラちゃんでもいいや。何か考えて」
ステラ「困ってるのなら、力になるけど……」
私でいいやってどういう事?
ニオ「実はねー」
ニオは説明を始める。
クラスメイトの男子の恋の相談に乗っていたニオだが、その女子が告白する時にどんな言葉を言えばいいのか考えて欲しいと言われたそうだ。
それはステラでは無理だ。
恋愛事では力になれそうにない。
ステラ「悪いけど、他の人を当たったほうがよっぽど良いと思うわ」
私じゃどうやっても力にはなれそうにないもの。
だが、ニオは諦めなかった。
ニオ「そこを何とか。助けてって言おうにも口が堅い人じゃないと駄目なんだよー」
それは確かに大変よね。
無闇に話を広げて告白する前に相手に伝わるなんて事になったら、論外だろうし。
珍しくもそういう事に頭が回りそうなニオが困っているのなら、相当なのだろう。
ステラ「まあ、考えるだけならいいけど。当てにはしないでね」
とりあえず力になれるだけなってみようと思い。ステラはニオから詳しい話を聞いていく事にした。
控えめな性格の男子が告白したいらしいのだが、女子をドキッとさせるようなちょっと男気の有るセリフで言いたいらしい。
もう難しい。
見た目で分かるがステラは女子だ。
性別が違うだけで、想像するのが難しくなるというのに。
ステラ「男気の有るセリフ……、どんなのがあるかしら」
ニオ「どうかなそうかな、何か浮かびそうかな」
せかさないでってば。




