酔い覚めの朝
ウチの孫は、時々妙なことをする
今日は朝から、エダマメなる豆の殻を貪っていた‥‥‥
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‥‥薄ぼんやりと目が開くと、外は白々と明るくなっていた‥‥‥
でも、だから目覚めた訳じゃない。
ぶっちゃけまだ眠い。
じゃあなんで目が覚めたかと言えば‥‥
‥‥‥腹減った‥‥‥
そりゃそうだ。昨日あんだけ作ったけど、食べないで寝ちゃったんだもん。
ノソノソと起き出して、なんか食べよと台所へ向かっていると、目に入った食卓の上は‥‥
‥‥良かったぁ~ キレーに食べてくれてた~
作った甲斐があったなぁ。
空きっ腹を抱えつつ、お皿を何枚か持って台所へ行くと、目に入ったのは……こんもりと、昨日 出汁まで取った枝豆の莢‥‥
……コレ食うか。なんか作る間、とりあえずコレで子腹を凌ぎましょ。
回りのスジを取って、内側に張り付いたプラスチックみたいなのも取っぱらってモグモグ‥‥
‥‥うん、特別うまいって訳じゃあないけど、まぁ。
「それ、美味いのか‥‥?」
アリャ じいちゃん起きてきた。
「う~~ん… 可もなく不可もなく?」
「‥そうか……」
「あっ、じいちゃん 何か食べる?」
「‥‥いや、いい…ちょっと昨日飲み過ぎた……」
「あらら珍しいね。ほい お水。」
「おぉすまん‥ いやぁマルクの奴な、新しい樽開けて、半分いった辺りで帰っちまってな‥‥悪くするのももったいないから飲みきったんだよ……」
ぅわぉ、よく飲みきったね。残ったら料理に使うって言っときゃ良かったなぁ……
‥‥ていうか、トイヴォネンさん泊まっていかなかったんだ。言ってくれりゃあ お弁当作ったのに‥‥
「そっか~~。お味噌汁作るけど、どうする?」
「……いる‥‥」
「は~い。豆腐も作るけどいる~?」
「豆腐?」
「絹ごし。」
「……いる‥‥」
……………………
さて、雪室から濃ゆ~い豆乳持ってきて にがり打ってっと、小ぶりのお椀 二つに入れて、
昨日やった やっつけお鍋蒸し機のお皿の上にお椀を並べて弱火に掛けてっと………
あっ、干しアミガサダケ戻しとこっと。
……そろそろ固まったかな?……うん、オッケー。魔法で荒熱取って、お椀の隙間にナイフを滑らせて、プルンと外してお皿に置いてっと、
あとは昨日の合わせ出汁がまだあるから、戻したアミガサダケを汁ごと入れてから、それでまた餡を作って‥‥今日は酔い覚めだし、塩気をキリッと立たせましょっと。
それを豆腐にかければ、ふんわり優しい餡かけ豆腐! あっアクセントに、おろした山ワサビ添えましょ。
さて味噌汁はさっきの出汁に、塩揉みして産毛を取った枝豆をそのままボンッ
クツクツしたら火から離して 少し温度が落ち着くまで待って、じいちゃんの分は莢から豆を出して…… 自分のはめんどくさいからそのまま。
お味噌は粟と豆の合わせ味噌でいこ。
「ほ~い、お待たせ~」
「あぁ、ありがとうな。」
「あと、よかったら梅干しいる?」
「……ウメボシ?」
「楽になるよー」
「‥‥ん‥ぁあ‥そう‥なのか?‥いただくよ‥‥」
「はいっ。んじゃ、先食べてて~」
それでは自分用にもう一仕事……
………………
さってっ、食べましょか!!
餡かけ豆腐の自分の分は揚げ油が残ってたから、絹ごし厚揚げに。食べ応えが欲しくって‥‥
……うん、揚げちゃうと‥‥ワサビよりショウガだなぁ~~~~!!‥‥‥ くっそ~ぅショウガ欲し~ぃ……… あっ でも白髪ネギでも良かったかな‥‥いや、ポロネギのじゃ辛すぎるか‥‥
あっ!!じいちゃん梅干し潰して餡に混ぜてる! 何それ美味しそう!!
では味噌汁に、莢ごと入ってる枝豆を、箸で摘んで口でモキュっ
油断すると豆がのどちんこにクリーンヒットするのが玉にキズ。
も一つオマケに自分用。
昨日食べてもらったアヒージョの油が残ってたから、コレを使って野菜炒めを、キャベツ ニンジン ポロネギで。
味と香りの出たアヒージョ油がいい仕事をして‥‥‥これがまぁ旨いのなんの!!!
…………
「ごちそうさま~。じゃあちょっと自分 二度寝するね~」
「あっ、ちょっと待った。昨日マルクに聴かれたんだが、ミソとショウユって、売ってもいいくらい量はあるか?」
「へ???‥‥‥いや売る程は無いよ??」
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ウチの孫は、時々妙なことをする
何で‥‥酔い覚めに嬉しいものを さらりと出してこられるのだろうか‥‥‥
後‥‥あの酸っぱいものをウメボシと言っていた…… 何処から出てきたのだろう その言葉‥‥‥
投稿日はクリスマス‥‥食べ物ネタ‥‥
なのに何で‥‥枝豆の莢をむさぼって‥‥‥!




