表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
58/80

踏み出す勇気 退ける無邪気


 ウチの孫は、時々妙なことをする




‥‥しかし今日トウフなるものを 小さな手のひらに乗せ、その手を まな板代わりに切っていたのを見た時は 本当に肝が冷えた‥‥


 しかしまぁ‥‥ウチの孫のことだ。何か考えがあったのだろう。


‥‥‥例え怪我をしても、魔法でどうにかするだろうし………




 そして今 自分が手にするフォークには、一切れのカブが刺さっている。

 口に運ぼうと手元を動かしたそのとき、カブの出所でどころを示した孫の指は……あの壺を差していた………



‥‥‥それはもう反射的に手が止まった‥‥‥



……あぁ……あの麦のカスに埋めてたアレか…… 最近では 何ともいえない匂いを放ち出した、あの壺の中から‥‥‥



……恐る々々 カブの匂いを嗅いでみる‥‥‥ 何と言うか 麦のカス由来だろうか‥‥ 濡れた、落ち葉かオガクズの様な 枯れた香り‥‥

 そして穀物っぽい香りも若干‥‥



 あれ‥‥? カスを綺麗に落としてあるからか? それほど気になる匂いはしないような…… 後 野菜の匂いが若干強くなっている気がする。




………うん、これなら食べられる‥‥気が‥‥‥




 意を決し、再びフォークを動かしたその時


「──ちょっと待ってじいちゃん」



 こちらを制止した孫が、何やら魔法を使った様だ‥‥


「……はい、これで旨味が強くなった筈だよ~」


「‥‥旨味?」



 孫がまた、聞き慣れない言葉を発した‥‥



 その後の説明は、解ったような 解らないようなと言った感じだったが、これだけは解る。


 きっとあの壺の中で起こしたかった現象を、魔法で押し進めたのだろう‥‥



 そう思うと、再び決心が揺らぎ‥‥ 隣のスープに手が伸びた。



 これはわかる。ミソシルだ。そこそこの頻度で作ってくれる。


 初めての時は 土でも溶いた様な見た目にたじろいだものだが、

 何というか染み渡る様な、体の中から癒される味だった。

 そこに今、一拍の休みを求めた‥‥



 今日は何だか野菜が多い…… あぁ‥‥そして例の、手のひらの上にあったトウフ‥‥‥ 後これは、あの揚げてたトウフか?


 とにかく汁をスプーンで一口‥‥ん? 野菜も食べてみれば‥‥


「何か今日のは 味がしっかりしてるな」


「あっ 鋭い。味噌変えてみたんだ。

 あと野菜ね、ソレもあそこから」


 孫が、再び壺を指差した‥‥




‥‥なに?‥‥‥気付かず食べた‥‥のか?‥‥しかし‥‥‥



 おもむろに、先ほど躊躇ったカブを口に含む‥‥すると




「………かなり美味くなるんだな………」




 ◆◆◆◆◆◆◆◆



 あら!? 糠漬け 意外な高評価!


 良かったぁ~~! あそこまで訝しがってたから、ひょっとしたらダメかと思った~~


 主に匂いが。




「ところでじいちゃん、ちょっと聞きたいんだけど‥」


「ん、何だ?」


うちかんなある?」


「…………は?‥‥」


かんな。木、削るやつ」


「………家にはないな‥‥」



 あちゃ~~無かっ


「買ったらどうだ?」




「………へ??」


「いや、へって‥‥ あれだけ稼いでるんだから、ちょっとくらい使ったらどうだ?」



‥‥‥おぉ~~っ‥と??



 未だ これでいいのか悩んでおりますが、副題を変えてみました。う~ん‥‥



 *ちょっと短編でメロンのことを書いてみました。

 こっちの物語とは何の繋がりもありませんが、ノリはほとんど変わりません。

 ほぼ々々 筆者の体験談です。塩辛が活躍します*

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ