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コンニャクはないけれど

 タイトルに副題を付けました。詳しくは後書きで‥‥


 ウチの孫は、時々妙なことをする



 最近は清麦後の残ったカスを集めて、それに野菜を埋めている……



………いや解らない‥‥



‥‥何をしたいのかが解らない‥‥



 今までも理解に苦しむことを様々やってきた孫だが、今回はミソの時ぐらいの解らなさ‥‥‥




‥‥‥ナットウの再来じゃなければ良いのだが……




 そして今日の台所では‥‥トウフなるものを揚げていた………




 ◆◆◆◆◆◆◆◆



……シトシトピチャチャン サメザメパラパラ……



……ホントよく降る夏だなぁ‥‥


 でもそのおかげか、糠床の方は順調に成長。


‥‥してるよ~~な気もしないでも無いよ~な‥‥‥



 ダイコン(もどき)以外も色々漬けてみたし、そろそろこの子らも食卓デビューかな?

まだちょっと漬かりが浅い気もするけど。

 さーて今日の献立何にしよ?……あっそうだ



……………



……先ずとりあえず油揚げ(あぶらげ)をこさえ、そいつを油抜きしておいて、

 野菜ガラやら 寒干し大根もどきを作ったときに残った皮やらを、カラカラに干したのを使って出汁を取り、


 別の鍋に油を引いて、

 ダイコン(もどき)、だいぶ種を増やせてきたので研究部屋から取って来たニンジン、カブ、ゴボウ代わりのアザミの根っこら、糠に漬けてあったのを適当に切って炒め……


‥‥欲を言えばこんにゃくも入れたかったけど‥‥コレばっかりは代わりが思い付かんかった‥‥



‥‥さて、いい感じになったら出汁を加えて、油揚げも入れて、そして分けてあった豆腐を 手のひらに乗せて包丁で‥‥


「おぁーーーー!!!危ない!!!!!」




‥‥‥びっっっくりしたぁ‥‥‥




「どしたの?じいちゃん‥‥」


「いや‥‥そんな事したら手を切るんじゃ‥‥」


「滑らさなきゃ大丈夫だよ。ホラ」

 トントントントンっと‥‥




 豆腐に移した視線を上げると‥‥‥凄い顔してた‥‥‥




「あの~~‥‥ほらね?」


 切った豆腐を鍋に落としてから そう言って、手のひらを見せると、


「お‥おぉ……そうか‥‥」


‥‥何とも 得心の行かない表情で、震わすくらいにじいちゃんは頷いた‥‥ いや だから大丈夫だって、そんなに心配しなくても‥‥



……さて それじゃあ味噌を‥‥今回は米味噌っぽい味のあわの味噌と、大豆100%の赤味噌 半々の合わせ味噌にしよっかな?


 おまけでダイコン(もどき)やカブやらの葉っぱを漬けてたのも 青みに入れて、一煮立ち……


 よし完成!味噌けんちん改、糠漬けけんちん!! 豆腐崩してないけど まぁけんちんって言っていいでしょ!



 続きましてさっきの合わせ味噌と水飴に少々の水、そして酒と味醂のノリで グズベリーワインとカシスワインを‥‥‥初めてだからおっかなびっくりの ほんのちょっっぴりだけど‥‥‥コレらを煮詰め………


 厚手に皮を剥いて 十字に隠し包丁を入れて、

 けんちんと平行して さっきの出汁でクツクツ煮ていたダイコン(もどき)に添えれば、


 やっつけだけど、風呂吹き大根 一丁上がり!!……できれば柚子も欲しかったなぁ……


 ちなみに残った皮は速やかに糠床行き。



 もひとつおまけに 切り干しと油揚げを、さっきの出汁 水飴 薄口醤油で煮物にしてもう一品。


 後は糠漬け切って、


 麦、粟、稗の雑穀飯で、今日のところはいいかな? さて、並べましょっと………



………………



………さて‥‥煮物は前世とあまり差のない安定の味。しっとり美味しいやぁ‥‥



 風呂吹きさんはどうかな?………うん!美味い!!

 滋味豊かな優し~い大根の味に、しっかりした味噌ダレの対比!! 赤味噌の存在が強いから、ベリーワインの感じは全然感じないなぁ。これなら水を入れないで、ワインを増やしても良かったかも?



 さぁ‥いよいよ気になる糠漬けけんちんのお味は………


………うん旨い‥‥


‥‥旨い………んだけど‥‥ちょっと旨味が強すぎたかなぁ‥‥糠漬け×半分赤味噌だもんなぁ。これなら赤味噌の合わせを減らして、そこに麦味噌を入れた方が良かったかな? まぁ不味くはないんだけどね。


 そうだ、これで猫まんまにしてみよ。今日の雑穀飯 ちょっとムサくてモサモサしてるし…… というわけで、早速ぶっかけ ザブザブかっこみ‥‥うん 行儀は悪いけど、これはある意味鉄板だなぁ。それにご飯と合わせると 強い旨味が良い方に転がった。




「切っただけのカブなんて珍しいな」


 その声に顔を向けると、じいちゃんが自分のフォークに刺した糠漬けを見ていた。


「あぁ、それアレに漬けてたやつ」


 糠床の方を指差したこちらを見るや否や、動きはじめたフォークはピタリと止まり じいちゃんは次第に訝しげな表情になり、おそるおそるという感じで匂いを嗅ぎはじめた‥‥‥


‥‥いや 何をそこまで警戒してるの?……



 そんなじいちゃんはともかく、こちらはなんの躊躇もなく、ダイコン(もどき)を箸でつまんで口に放り込んだ



……う~~ん そのまま食べる分には、まだ旨味が足りないなぁ……あっそうだ


 なんかこう お醤油かけるみたいな感覚で、着いてる菌‥‥多分 乳酸菌とおぼしき菌を、ちょいと魔法で活性化させてみましょ。



………さて見た目には変わらんけど、どんなもんかな~……うん!成功!!しっかり美味くなった!


 というわけで、改めて口に運ぼうとしていたじいちゃんに ちょっと待ったをかけ、さっきの魔法をおもむろに掛けた。


「……はい、これで旨味が強くなった筈だよ~」


「‥‥旨味?」



………参ったなぁ‥‥

‥‥ど~~~説明したもんか‥‥‥‥ 前世でも欧米じゃあ 二千年代頭ぐらいまで、旨味なんて迷信、チャンチャラおかしいって感じだったもんなぁ‥‥‥



「………え~っと‥‥例えばヨーグルトとかだったら‥‥‥ミルクとは全然違う味が入ってるよね‥‥ それの酸っぱいを抜いたやつ?」



……我ながら ざっつな説明だなぁ‥‥ これで納得して‥‥‥はくれないだろうなぁ~~‥‥‥


‥‥‥突っ込まないではくれるだろうけど‥‥‥



 野菜フューチャー続編。


 しっかしバタくささの欠片も無いなぁ‥‥



 読み返していてビックリ‥‥54話・55話と、立て続けに魔法を使って無いじゃないですか~~!!!

 今回も魔法はちょい足し感覚だし‥‥

 なので取りあえず、元付けてた章タイトルをもじって副題にしてみることに‥‥


‥‥暫定です。すぐ変えると思います‥‥

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