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条理 不条理 望み望まず


………じいちゃん何で研究者辞めたの?



 そこ言葉を聞くや否や、じいちゃんの表情は見る々々渋くなっていった‥‥ やっぱり聞かなかった方が良かったかな‥‥‥




「‥‥元々な、首都魔法学校付属研究所ってところで研究者やってたんだよ‥」



 あ、話してはくれるみたい。とりあえずは良かった‥‥



「魔法学校卒業してそのまま入ったから………十六の時からか‥‥」


‥ん?十六?? この国の義務教育ってどうなって‥‥‥あ~~‥無いのかな?やっぱ‥‥‥


「二~三年ぐらいして、それなりに結果も出してな‥‥そうしたら、魔法の名門のマンネル家への婿入りの話が急に降って湧いてな‥‥」


 あっ‥話がきな臭くなってきた‥‥


「断ったら 妨害やら資金凍結やら研究どころじゃなくなるのが目に見えてたからな………渋々受けたんだが‥‥ 家の執務やら他家との会合やらで、研究の時間が全っっ然無くなってな………

 そんなこんなで四ヶ月くらいして‥‥東の大公国からの侵攻が始まって、家の体面で軍の魔法部隊に志願させられたんだよ‥‥‥」



………うわぁ‥‥‥



「それで家の連中の手柄ほしさで前線部隊に押し込まれて‥‥まぁどうにかこうにか生き残っていたんだが、暫くして所属部隊に奇襲攻撃の任があって、それを見事に待ち伏せされてな‥‥

 そこからは撤退戦で、一応部隊の主力だったから殿しんがりに着いて追撃を防いでいたんだよ。

 でも、敵軍の別部隊に頭を抑えられて挟撃になって、味方部隊の救援が来た頃には 先頭で引っ張ってた隊長は戦死、部隊の四割損耗の大敗戦でなぁ‥‥」


‥‥じいちゃんそれでよく生き残ったねぇ‥‥‥良かったぁ………



「………で 敗戦の責任がどういう訳かこっちに回って来てな………

 まぁ生き残った副隊長が名門の子息で、しかも東部の防衛管区のトップの息子だったから、どうも責任を取らせたら士気に関わるっていう話でスケープゴートにされたようでな‥‥

 最も被害のあった先頭にいなかったことが敵前逃亡だって言い掛かりだったよ‥‥‥」


‥‥何その横紙破り………



「まぁ流石にそのまま話は進まなかったがな‥‥結局 軍は追放だが これまでの報奨金は出すっていう玉虫色の判決で‥‥

 それで家名に傷を付けたとかでマンネル家からは絶縁、ついでに研究所も除籍になって………

 なんかもう‥‥余り人と関わりたく無くなってな………山に移り住んだんだよ‥‥‥」



…………なるほど‥‥‥じいちゃん結構な人生歩んでたんだねぇ………

 そしてこの国の世間は相当 世知辛いんだなぁ………



「孫を育てろって来たときはビックリしたよ‥‥何しろそこで初めて、自分に娘がいるって知ったからな‥‥‥」



‥‥おぉぅ…………ほんとマンネル家に闇で殺されなくて良かったぁ‥‥ うん、世間には 積極的には関わらないようにしよっと…………





 まぁそれより今は野菜の種。


 頭を切り替え前世の夏野菜を脳裏に浮かべ、種の袋を覗きつつ…………はたと気付いた‥‥‥



‥‥‥無い‥‥薄く平べったくて丸い……ナス科の種が無い!!!


 なんてこった~~~!!!!

 トマト!ピーマン!ついでにジャガイモ!!


 食べたかったよ じゃがバター~~!!!!トマトの丸かじり~~~!!!!!

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