彩りを啄んで
さて、いつまでもスネてる場合じゃない。食卓を飾るのは花だけではないのだ。
え~と次に箸を伸ばしますは……これでいこ!リベンジの山菜天プラ!
コレがあったから、めんつゆも卓上にあった訳で‥
あっでも、薄めに仕立ててるから天つゆって言った方が正解かな?
だいたい今日は蕎麦ないし‥‥
玉子の代用は何がいいか、悩みに悩んだ揚げ句………もういっそ、コロモは玉子抜きでいっか!と開き直って作った一皿。
水も粉も魔法でキンキンに冷やして、打ち粉をうってからサッとコロモ付けて揚げて………見た目はいい感じなんだけど さて如何に‥‥
先ずは山ワサビの若い葉っぱから。
両の手のひらでスリスリ揉んだけど、上手く辛みが出てるかなぁ………
………ザクリとしたコロモの歯触りに、噛みしめると広がる油の甘さ。そして……おぉ やっぱりツーンときた!いい塩梅の味ですねぇ~!
そしてコロモはちゃんと美味いじゃん!!もう最初っからコレでよかったでや‥
続きましてはアザミの天プラ。
ほわっと柔らかい緑の香りに、結構しっかりした葉からの甘みもあって‥‥
‥‥うん、お茶だね!
なんか抹茶っぽい感じがする!
さて続いては汁物に‥‥
じいちゃんがヴオリネンさんのとこから買ってきた羊肉を、
いいとこは角切りに、スジっぽいとこは アイノネギと味噌とを一緒に ナイフを両手にダカダカ叩いてツミレにして、寒干しにしたカブと一緒にアクを取りながら煮込んで、
そのままじゃ流石に匂いが強いだろうから、カラカラに干したニリンソウを匂い消しに投入。そして塩で味付けをした ヤギ汁ならぬ羊汁。
まずニリンソウから……生とはまた違った、乾いて侘びた上品な香りが鼻を擽り‥‥
‥‥うん、お茶だね!
なんかお高い煎茶っぽい香り!
サッと茹でに抑えてあるから、歯触りシャキシャキ!
さて、続いてお肉の方も。角切りのは、噛みしめるとギュ~~ッと旨みが出てきて、羊特有の香りもフワリ‥
臭くて美味い!!
ツミレの方は口の中でホロリとほどけると、アイノネギのニンニク的な香りと肉のワイルドな匂いがぶつかって、下味もしっかり付けたからパンチのある旨さ。
ではでは お汁をズズッと啜りますると…… ニリンソウから出た香りと、羊の匂いが合わさって‥‥
‥‥一気に化けますなこりゃ…ググッと2~3段階レベルアップしてるよ‥‥香りの掛け算になってて‥‥‥これは美味しいわぁ……
お汁をタップリ湛えた 寒干しのカブを口に含めば、根菜由来の旨みと香りがプラスされたスープが口の中に広って‥‥
いやぁ~~たまりませんなぁ~‥‥
さって ここらで炭水化物も。
改めて採ってきた アク抜きをしたてのワラビを、擦り下ろした山ワサビと醤油とを一緒に、またナイフ二刀流で 粘りが出るまでダカダカ叩いて、
稗多めで炊いた雑穀飯にたっぷりぶっかけ、とろろ飯みたいにズゾゾと………
……ぼそぼそした稗の粒を ネバネバで喉にグイグイ押し込むのも、なかなかオツなもんで。ワサビの辛さがまた食欲をそそりますなぁ‥‥‥
……コレ あのワイルドなお酢、ちょっと掛けるのもいいんじゃないかな? 少~しだけ試しに ………うん!やっぱネバネバ系と酸味は相性いいねぇ~~。
これだとお酢の荒々しさもいいアクセントになってるし。今度ワサビ抜きでも試してみようかな。
喉越しいいからサクッと入っちゃったなぁ‥ もう一杯啜ろっかな。
味噌のバージョンも作ってるからそっちも掛けてみよっと。
「‥‥よく思い付くな‥‥‥」
「?、何?」
「粥だったらわかるが…… こんなモソモソで喉につっかえる稗を、 ネバりで流し込む手があったとはな‥‥」
アハハ‥食い意地だけは張ってるからねぇ……
………………
………ふう~‥いやぁいいだけ食った~‥‥
やっぱ新鮮な野菜系のバリエーションがあるのは良いなぁ‥‥‥
……………夏は‥‥ど~なるかなぁ‥‥‥
前世じゃ夏に山菜狩りはしたことないし……… 探せばあんのかなぁ…………
………ハァ~~~‥‥年中野菜がスーパーを賑わせてた 前世日本は凄かったんだねぇ………
なんかいい手はないもんかなぁ………




