77・地下街。
第一階層、まあ地下一階だね。
勿論明かりがある訳もない。
一応松明は用意したけど神官のキールさんがライトの魔法を
使ってくれた。
「コレは単純だけど一回三時間は軽く持ってくれるからね。
松明だと片手が塞がるから何が起こるか分からない時は
コッチにしてるんだよ」
なるほど、一瞬の対応が命取りなんてヤだもんね。
まあこのメンバーは騎士のガビーさんの他はかなり魔法が使える方々だ。
魔力が足りなくなるなんて心配は要らないかもね。
でも、油断大敵。
オレが一番油断してたらしい。
スッテンコロリン! コケましたぁ。
う、う、う、、、ハズいよー。
あわてて壁に手をついて立ち上がろうとしたら手から魔力を
吸い取られるような感覚が!
な!? なんだコレ!
どうも何かのスイッチだったようで壁と天井が光り出した。
手をついた場所から順に遥か先まで順に明るくなって行く。
「あー、照明があったのか。
前回は全然気が付かなかったよ。
なるほど、位置が低いな。
ということはココの製作者や使用者はドワーフみたいに背丈が
低かったのかもしれないね」
リョーさんが感心したような残念なような顔で言った。
大した気配ではなかったが魔物の気配もしたのに明かるく
なったら気配がどんどん減って行った。
この壁と天井からの光ってなんなんだろう?
そうして魔物ではないモノが近づいて来た。
大きくは無かった。でも通路いっぱいに横に広がっていた。
何匹もいるのに攻撃を仕掛けてもこなかった。
そしてオレ達を避けた。
何だろう? と思ったら皆の足跡の上に乗ってプルプルと
動くと足跡を消してしまった。
あー、コイツはお掃除係みたいだね。
そういえばビルとかを清掃してる大型の掃除機みたいな雰囲気の形をしていた。
「危険はなさそうだな。
妨害したら何かあるかもしれないから放って置いてみよう」
一匹(一台?)だけついて来た。
あいかわらず足跡を消している。
なんだかオレ達って汚れの元って判定されたみたいだね。
「スイッチに気付いてればあんなにビクビクして進まなくて良かったのかと思うと
なんだか悔しいな。
まあ、これだけ明るいダンジョンなんてコノ世界じゃあ聞いたことがないよ。
見えるってのは有り難いもんだね。」
な、なんか有り得ない事態みたいみたいです。
コレってケガの功名って言っていいんだろうか?
少し先に広場のようなスペースがあった真ん中に下に降りる階段室が付いていた。
広場の周りには四角い窪みが並んでいた。
なんだか地下街にお店が並んでるみたいに見える。
「うん、私も前回そう思ったよ。
明るいと余計にそんな印象だね。
ダンジョンだと思ったけど遺跡になる前は地下の商店街だったかもしれないな」
まあ、それなら照明が完備されてても、清掃係がいても不思議じゃあないね。
第二階層に降りた。
清掃係もついて来た。階段を掃除しながら。
第二階層も真っ暗だった。
ライトの魔法を使ってスイッチを探す。
ヤッパリあったよ。壁の模様が少し違ってた。
手を触れるとやっぱり魔力を少し吸われる感覚がある。
大した量じゃあないんだけど。
降りた所は小部屋だったけどその先は広い部屋だった。
でも、モンスターハウスだったんだ!
お掃除ロボットほしいです。
猫が乗ってる画像を見て欲しくなったんですけど亭主は犬猫がダメな人なんですよ。
マンションでは最近ペットの飼育を解禁しようというお話が
出て来て自治会で検討中です。
結論が出るまでにはしばらくかかりそうですけどね。
でも結論がでてもアイツが亭主なうちは無理だなぁ(笑。)
猫もお掃除ロボットも、ね。




