70・トロールとオーガ。
現れたのはトロールだった。
以前遭遇したのは五体だったけど今回は七体もいた。
鳴子のベルの音が気に喰わなかったようで石柱ごと壊してた。
図体がデカイのに動きが早いのは分かってる。
前回は馬で逃げたのに追いつかれそうだった。
こちらは一般人が百人も居る。
全員連れて逃げきるなんて不可能だ。
なので神殿の地下にもう一度隠れていてもらった。
魔法の射程範囲に入るまで城壁の上から見張っていた。
遠距離でも届かない訳ではないけれどできたら当てたい。
魔力を無駄にはしたくないからね。
連中を仕留めるほどの威力ある魔法が使えるのはリョーさんと
オレとアランさんだけだ。
なので三人をメインにして攻撃した。
救援隊にも魔法を使える人たちは居たので全員で一体を
担当してもらった。
土魔法で転ばせてソコを攻撃する。
電撃魔法だと一発で仕留められなくても動きは封じられる。
なので当てやすかった。
トロールが攻撃に入る前に先制できた。
被害もない。
どうして戻って来たんだろう?
実を言えば明らかに食べられた跡のある遺体もあったんだ。
でももう前回の襲撃から時間がたっている。
ココは壊滅状態だったからお食事に来たんじゃあないと思う。
では、なぜ?
待てよ、オーガはどこに行ったんだ?
トロールとオーガが一緒に居たって生き残りさん達は言った。
まだオーガがその辺りに居る可能性はあるよね。
索敵を掛けた。限界ギリギリにオーガはいた。
トロールは七体だったけどオーガは三体だった。
でもコチラに移動してきている。かなりのスピードで!
ところがオーガだけじゃあなかった。
オーガは「人」を追いかけていた。
「人」がなぜ『森』から出てきたのか分からなかった。
でもオレは「人」よりオーガに釘付けになった。
ソレは存在してはイケナイオーガだったんだ。
そこでオレの意識はぶっ飛んだ。
そうして気が付いたらオレの首にはアレがついていたんだ。
隷属の首輪が……
コレってアランさんの付けてたヤツみたいだよね。
クローバーくん何かやらかしちゃったんだろうか?
まあ、彼は多分そんなモノは簡単に外しちゃえるハズです。
オーガ、どうしたんですかね?




