65・設置。
鳴子のベルの量産は神殿と冒険者ギルドに依頼した。
内職みたいなものということでできる人は結構いた。
仕組みも簡単でちょっと器用な人ならできるからね。
オレは完成品をチェックして反応する魔力量の設定を調整。
対魔獣用なのでちょっとココは難しいからね。
ギルドの魔法使いさん達には調整の方法を教えたよ。
『森』の境界線に沿って街に近い所から設置していった。
魔物が出るので設置している間皆に周りを警戒してもらう。
三日で50キロ位の距離に設置できたよ。
結構手間だねぇ。
でもちゃんと魔獣に反応するのは確認できたんだ。
二日目でソイツが出たからね。
大きな角を持った鹿だった。
でも大きいのは角だけじゃあなかったんだ。
普通の鹿の3倍くらい大きかった。
でも骨ドラゴンほどじゃあなかったからなんとか仕留めた。
土魔法で足止めできたから皆の攻撃も当たったし。
せっかくの獲物だからね。
アイテムボックスに入れてお持ち帰りにしたよ。
もちろん代金は皆で山分けにしたんだけどね。
コイツのオカゲで鳴子のベルは有効なのが証明できた。
なので土魔法使いや冒険者にパーティを組んでもらって
設置を依頼することになった。
モチロン依頼主はリョーさんだ。
オレ達はもう少し領地を回ることになってるから続きを
やってる訳にはいかないからね。
マジックバッグはリョーさんの許可が出たので内職のように毎晩造ってた。
神殿の人たちにも造り方を教えたことを商業ギルドに知らせておいたので
リュックサイズは向こうにお任せした。
オレはドラム缶サイズのを造ってる。
いっぱい運ばないとイケナイ商人さんには喜んでもらえてる。
魔獣さわぎで馬車の手配に滞りがでてるとかでコレは馬車の代用に
丁度よかったんだそうだ。
予定を二・三日伸ばしてもっと造ってほしいと言われたけど
さすがにソレはリョーさんの予定にはないからね。
できるだけ造ってココに来る商人さんに運んでもらうことで
納得してもらった。
代金は商業ギルドの口座に振り込みということで。
次は領地の一番外れの街に行くことになった。
領地の北東の外れにある街の名はトエイー。
あー、鬼門だねぇ……
ココの世界に風水とかあるのか知らないけど……
なんだかちょっと不安な気分になってしまった。
そうしてソレは当りだったんだ。
いつどこから来るのか分からない魔獣。
なので発見が一番重要ですね。
万里の長城は無理ですがセンサーをつけておくのはそれほど
むずかしくなかったってところでしょうか。
さて、どうやら次の街に移動なようです。
鬼門……なにかありそうでヤダなぁ。




