63・マジックバッグ。
次の日は雨だった。
リョーさんはガビーさんとソーヤさんをお供にロブさんの所。
ダンさん兄弟はギルドの手伝いを頼まれたとかでお出かけ。
魔獣さわぎで手が足りなくなってるそうで一日二日だけでも
手伝ってほしい仕事はあるそうだ。
もちろんリョーさんの許可済みなんだけどね。
アランさんにはダンさん達に付いて行ってもらった。
首輪は外せるんだけど自分で仕事をするにはまだ早いと思う。
冒険者の仕事の見習いをしてみてもらおうと思ったんだよ。
ダンさんは指導員にはピッタリだと思ったしね。
みんなはお仕事だけどオレは子供達と遊んじゃうもんねー。
でもシスターはちゃーんと見張ってたんだよ。
まあ、雨で外遊びができなかったから……
なんで叱られたかは……聞かないで下さーい。
みんなで大人しく裁縫の授業を受けさせられましたぁ。
巾着とかポーチとかなんだけどね。
そういえばナオミさんの「宿題」にポーチをマジックバッグにするのがあったんで
みんなの造った巾着でやってみたんだよ。
できたのはいいんだけどナオミさんの予定だとリュック位の
容量になるはずがドラム缶一杯くらいになっちゃうんだ。
困ったな……
でも子供達もやってみたい子が居たので教えたらできる子が結構いたんだよね。
う~ん、みんなオレよりずっと器用だよねえ。
ちゃんとリュックの容量にできちゃうんだもん。
もちろんイージス神官にシスター経由でバレましたぁ。
ちゃんと講習してほしいと言われて……
いつもと同じパターンです……はい。
もうついでにあのダメージ軽減のお札も教えちゃったよ。
領都で領主のガイさまに造り方を広めてくれるように頼んだことを
教えて置いたんだ。
なにか領都の神殿から言って来るかも知れないからね。
オレのブキッチョさはますます目立ってしまう……
だってできる人はすぐに五回のヤツが造れちゃうんだもん。
もう少し練習しようと子供たちに巾着袋を譲ってもらった。
ちゃんと代金を払ったよ。
お小遣いになるよね。
宿で練習してたら帰って来たアランさんが覗いてきた。
なので教えてみる。
なんでみんなオレより器用なんだろうね?
アランさんは容量を自在に調節できたんだよ!
なんかクヤシイ……
なので「宿題」を手伝ってもらうことにした。
簡単なランプみたいなものから鳴子のように誰か来たら知らせるベルとか
みんな小さなモノが多かったね。
旅先だってことを気遣ってくれたのかな?
でもオレのアイテムボックスはおっきくても平気でなんでも
入っちゃうんだけどね。
アランさんは才能があったみたいでどれもスイスイとできた。
何度か造るとコツが分かるようでオレは手取り足取りという感じで
指導されちゃったよ。
うん、フロルに帰ったらアランさんをナオミさんの弟子に
推薦することにしよう。
勿体ないもんね。
才能があるならちゃんと専門家に指導をしてもらうのが本人だけじゃあなく
皆のためでもあると思う。
リョーさんが覗いて驚いていた。
マジックバッグは実は結構高い代物なんだそうだ。
容量はせいぜいリュックぐらいが限度だと。
オレみたいにドラム缶サイズなんてめったにないそうだ。
アランさんはドラム缶まで行かないけどリュック以上にはできるから
やっぱり才能アリだよね。
そうして鳴子のベルを見て
「コレって量産なんて無理かな?」と聞いた。
はて? そんなもの一体何に使うんだろう?
ココの魔道具は魔石を付けておくことでエネルギーを補充します。
魔石は魔物や魔獣、ダンジョンなんかから取れますが
魔力を補充できるものとできない使い捨てのモノがあります。
魔獣から取れたものは補充できるみたいですね。
クローバー君はナオミさんの言うとうりかなりのブキッチョみたいですねぇ。
魔道具を造るのはキライじゃあないみたいですけど。
リョーさんはベルなんか量産してどうするんでしょう?
お店のドアとかに付いてるような感じのなんだけどね。




