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59・叫ぶ神殿長。

 神殿長さまもおヒマな方ではないということだったけど次の日

にはお時間を取って頂けるということでその日は退出した。


まあ子供達と遊んで帰ったんだけどね。

火魔法で花火をやって見せたら受けたよ。

線香花火から手持ち花火くらいまで魔力を調節すれば色々

綺麗な展開ができるので楽しく練習できたよ。


火魔法は大抵の子ができたから花火ごっこは練習には

最適な方法だったかもしれない。

もちろん火魔法のできない子もいるので水魔法で噴水とか

水芸みたいなこととかやってみたんだよ。

そーしたら火魔法と水魔法で対戦めいたことを始めてしまって……

ええ、シスターに叱られちゃいましたぁ。

もちろんオレも。


まあ、かなり自在に魔力を扱えるようになったんだからコレは

喜んでイイことだよね。


宿に戻ったらリョーさんも戻っていた。

やっぱりココのお役人から色々領主のガイ様に口添えを頼まれたそうだ。


街の警備隊のロブさんの話を伝えたよ。

一番最先端の現場の人の話だからね。

増員要請はもう出されているそうなのでリョーさんは情報の補完と

現状への見解を通信で送ったそうだ。

やっぱりどの人もみんな『森』がアヤシイと思ってるそうだ。


旅の疲れもあるので4・5日ココに滞在することになった。

なのでロブさんとイージスさんにリョーさんを紹介することにした。


やっぱり現場の人の話って臨場感が違うし伝言ゲームみたいに

途中で話が変化しちゃうこともあるからね。



 ナオミさんからの小包が届いていた。

まさかと思ったけどやっぱり翻訳の魔道具の作り方だけじゃあ

なくて色々細かい魔道具の造り方が山ほど詰まっていた。

あー、「宿題」の山だね、コレ……(汗。)


まあ、他のは放っといて翻訳の魔道具のを引っ張り出した。

腕輪になってるね。

そんなに難しそうには見えなかった。

ダメージ軽減のお札に比べたら……だけどね。


甘かった……

できるんだけどね……持ち上げるとなぜかバラけるんだよ。

幾つもの部品を組み合わせて魔法陣と魔力を仕込むんだけど。

ううう……結局夜中までかかっちゃったよ。


なんだか夏休みの最終日を思い出してしまった。

まあそこまで急がなくてもイイのは分かってたんだけど

アランさんにあの首輪を付けたままってのが気が引けちゃってねぇ。


次の朝リョーさんの許可をもらってアランさんに付けてみてもらった。

なんとか機能はオッケーだった。

隷属の首輪を外そうとしたらアランさんに拒否られた。

もうしばらく自分を奴隷にしておいてほしいと言う。


「奴隷扱いされていないのは分かっているが周りから奴隷だと思われていると

昔の立場では見えなかったものが見える気がするんだよ。

機能はオフにしてくれていいがこのまま暫く着けて居たい」


はあ、本人の希望じゃあねぇ……仕方ないよね。

ホント、奴隷にしたかったんじゃあないんだけどなぁ。


今日は昨日とは反対に神殿に先に行った。

リョーさんと一緒にね。他の人たちはお休みで~す。


神殿長さまはお歳を召した方だった。

そーしてリョーさんを見て叫んだんだ。


「リョーヘイ!!!」

 おーやまぁ! こんなところにサトーさんのお知り合いが! 

お歳を召した方なんだね。

バレちゃったけど誤魔化せますかね? 


アランさんは奴隷のままがイイって言ってます。

まあ人それぞれとは言え傍から見たら相当な変人ですよね。


さて、クローバー君の「何か」はなんだか分かりますかね? 

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