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37・魔獣調査。

 さほど親しく無い人の家族の記録映像なんかをお付合いで見せられるのは

言いたくないけど拷問だったりするよね。

でもまあ、コレが知ってる相手だったりすると結構耐えられたりするんだよ。

不思議だよねぇ。


サトーさんはモチロン喜んでくれた。

花嫁さんはサトーさんの奥さんに似てるそうだ。

にこやかで可憐な花嫁さん……似てるのか。

そうか……奥さんって美人さんだったんだね。


王様から結婚の許可とお言葉を頂く時に暗殺未遂が起きた経緯を

ガイ様が説明されていた。

でも彼女が回復魔法で花婿さんの負傷を手当したと聞いてやっぱり驚いていた。


王の暗殺未遂事件もだけど彼女が回復魔法を使ったことだ。

すいません……オレ頼まれて魔法が発動できるように指導したんです。

攻撃魔法は向いてないみたいでしたが回復は才能アリでした。


「そうか、似てるのは顔だけじゃあなかったんだな。

妻は回復魔法ができたんだ。

私のためにかなり無理をして旅に付いて来てくれたんだよ。


婿殿のために習いたての回復魔法を使ったのか。

ちゃんと効果があったのならいいんだが……」


重傷のお婿さんはちゃんとお式ができましたからね。

馬車の馬で練習してた甲斐があったと言うものですよ。

馬が元気になり過ぎて御者さんは苦労してましたけど。


「ハハハ……それは御者には気の毒だったね。

ビデオには驚いたよ。ココにもあったんだな。

君のアイテムボックスには電気製品ではない道具がかなり入ってるみたいだね。


故郷には魔法も魔道具も無いことになってたのに君が色々持ってるってのは

どういうことなんだろう? 

君はもしかして魔道具が造れるのかい?」


あー、自分が造れるかどうかなんて考えてもみませんでした。

まだアイテムボックスの中を全部調べたわけでもないんです。

中身の量が多すぎるくらいなんで。

整理してある感じと言うよりは片っ端から突っ込んであるって雰囲気なんです。


あ、整理といえば王都で召喚者の情報を宰相様からいただきました。

お忙しかったでしょうにガイ様の部下の方々が手伝って下さって

なんとか整理できました。

オレの情報らしきものは見当たりませんでしたけど。

ご覧になりますか? 


「あー、私も召喚者だからね。興味はあるよ。

有り難く見せてもらおう。

他に変わったことは無かったかね?」


ガイ様は行きも帰りも魔獣に出会ったことを報告した。


ダートの街の魔術師さんも前回出たのは三年前だったと言っていた。

オレが遭っただけで三回だ。

遭って無いけどドラゴンもいたよね。


そういえばコボルトのおっきな奴は魔獣に入ったんだろうか? 

確かめてみなかったね。


「確かに多いな。

ココの領主になってからそんなに集中して魔獣が出たことは無い。

他にも出ているとしたら何かあるのかもしれない。


ガイ、戻って来たばかりで疲れているだろうが調査をしてみてくれないか? 

なんだか気になるんだよ」


ガイ様も領都に着く前から気にされていたことなので調査を手配された。


なんとなく良い結果じゃあないような気はしたんだけど……

 魔物だけでも危険なのに魔獣ですからね。

そんなにしょっちゅう出て来られては困ります。


素材やら魔石やらが採れても危険極まりないしね。


サトーさんの奥さんがどんな人だったかちょっと分かりましたね。


ひ孫までいるのに奥さんにも多分息子や孫娘にも

先立たれてる雰囲気なサトーさん。

ベッドの生活になっても孫やひ孫を気遣っています。

もう、すっかりこの世界の人なんでしょうね。

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