36・帰路。
花嫁さん花婿さんはビデオな魔道具の映像を見て驚いていた。
コピーは簡単だったのでガイ様は造らせた新品の魔道具と
一緒にプレゼントした。
お子さんでもできたらやっぱり記録しときたいよね。
ガイ様の部下の方が手伝ってくれたので召喚者についての
情報も整理ができて本一冊分くらいにまとめられた。
サトーさんに持って帰って見せることにした。
ガイ様はもう領地に帰るのでオレもお供して戻ることにした。
王都もいろいろとにぎやかで楽しいけどココにはオレの
過去は無いんだと思う。
やっぱり最初のあの草原からもう一度調べ直したいね。
ご令嬢、おっともう奥様だった、あの方々やギルドの関係者、
王都の人達に挨拶してガイ様と領地に帰る。
帰り道は順調だった。
一応道路の舗装状態もチェックしていったけどどこも異常は感じられなかった。
時々ザコな魔物がウロついたけどさすがにトロール並なヤツは現れなかった。
順調順調。
ガイ様の領地に入って皆なんだかホッとした感じだった。
でもトロールが出たのはこの近くだからね。
油断しちゃあイケナイよ。
案の定トロールじゃあないけど魔獣が出たんだよ。
群れじゃあなくて一匹だったけどね。
でもシッポが二股のサーベルタイガーだった。
素早いことこの上なくて攻撃がなかなか当たらなくて難儀したね。
電撃魔法で怯んだところを護衛さん達が総攻撃した。
なんとか仕留めてホッとして力が抜けちゃったね。
さすがに護衛さん達は経験豊富なだけあって強かった。
行きも帰りも魔獣に遭うなんてガイ様も驚いていた。
こんなに頻繁に魔獣が出てきたことは無いという。
ダートの街でも骨ドラゴンが出てた事を思い出したね。
ガイ様にそう言うと、そういえば……という感じで
他にも出ていたように思うと言われた。
領都に帰ったら情報をまとめてみるそうだ。
気付いた時には手遅れなほど増えていたなんてことになったら大変だもんね。
サトーさんは思ったよりお元気で過ごされていた。
お土産の結婚式の映像は喜んでもらえるかなぁ……
ちょっとドキドキしちゃったよ。
やっぱりガイ様の領地を自分の拠点だと感じてるんだね。
過去の記憶も無くて寄る辺の無いクローバー君でも
ちゃんと気遣ってくれる人はいます。
彼にはそれこそが〔寄る辺〕なんでしょうね。
サトーさん、喜んでほしいですね。




