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竜(ラトス)の探知能力3
「……大丈夫…。
もう長いことしていないけれど……、“感じるのよ、気の流れ”を……。
全身で、心で、肌で、心で──」
辺りには他に通路はなく、三百六十度、壁だけであった。
これからどうしたらいいのかも分からない。
風蘭も居ない。
──今ココには私が一人…。
私、一人……。
ラシュフェーニカが赤い紅い水晶のような翼をゆっくりと広げる。
ふと、ラシュフェーニカの翼はピクリと反応し、ラシュフェーニカは右を見た。
「…」
ラシュフェーニカがある一点を見つめる。
そしてソチラへと身体を向けた。
──感じる…。
全身で、心で、肌で、心で。
気の流れを……。
「ココだわ」
ラシュフェーニカはそう呟くと、ソチラへと足を進めた。




