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紅い耳飾り と 恋乙女3
「ソレ…」
「?」
恋乙女がラシュフェーニカの手を指さす。
ラシュフェーニカはソレに目をやると、自身が金色に赤の石が嵌め込まれた美しい耳飾りを持っていることに気がついた。
「ソレは、全ての試練を越えた者が必要となるモノ…」
「全ての試練を越えた者が…」
「これから、恋乙女と第二ノ試練…。
恋乙女、これから隠れる。
鬼ごっこなの。
鬼に見つかったら負けネ。
鬼に見つからないで、恋乙女を見ツケテ…」
「鬼…?」
恋乙女が立ち上がり、くるりと横に一回転ジャンプするとソノ姿は朧気になって消えた。
「…」
ラシュフェーニカが手に握られたソレを見つめる。
『…──待っていた。
ようこそ、試練を受けし者よ。
さぁ、今こそ私の試練を受けよ』
ラシュフェーニカの脳内で、先程の明の姿をしたモノの声が想い出された。




