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紅い耳飾り と 恋乙女4
*
「姉さん!!
待って天蘭姉さんっ!!」
…目の前に、会いたかった人が居る。
死んでしまったはずの、自分のたった一人の姉。
──死んでしまったはず…?
ソコでハタリ、と風蘭は立ち止まった。
目の前の姉は、風蘭に背を向けて歩いて行く。
──私は…っ
まだ、姉の死を受け入れずに居る…。
姉さんが死んだんだと、受け止められずに居る…。
優しくて、凛として、誰よりも他人想いの姉さん。
誰にでも優しかった大好きな姉さん。
ソコで風蘭は、自身の頬に涙が伝うことに気づいた。
「姉…、さん…っ!」
風蘭が両手を伸ばして姉へと駆け寄る。
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