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紅い耳飾り と 恋乙女2
━━ピクッ
少女の指先が動いた。
紅い衣の狐面の少女はしゃがみ込んだ状態でソレを見ると、黙したままじっとソレを見つめた。
少女──ラシュフェーニカが目を開く。
ソレは少し目の前をぼうっと見つめると、三回程瞬きをしてゆっくりと上体を起き上がらせた。
「!
貴女は…」
「…」
ラシュフェーニカが紅い衣の狐面の少女を見ると、紅い衣の狐面の少女は黙したままラシュフェーニカを見た。
「想った以上に…、第一ノ試練をあっさりと越えてきタ…。
アノ世界に、囚われることナク…
恋乙女、まだ隠れてない…」
「恋乙女…?
貴女は、アノ恋乙女なのですか?」
ラシュフェーニカが恋乙女に問う。
恋乙女はコクリと頷いた。




