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《【道】ノ格入》 15
「それじゃあ…、あの、おねえちゃんも…?」
「…。
命がけなんじゃ…。
故に、ワシらは強く、皆で祈る。
《【道】ノ格入》 をする者の、無事を…。
神々に、御護りくださいますように──、と…。
天蘭の……、
数年前のアノ日の、ワシの姉の孫──天蘭のように、ならんように……、と──」
小さい、小さい幼い娘子は、老婆から目を離せないでいた。
彼女の小さいながらも大きな翼は、ふるふると震えていた。
「良い子じゃったよ、天蘭は…。
《【道】ノ格入》 で試練を乗り越えられず、地位と生命を失ったが…。
最後まで、…最後まで、妹の風蘭や、コノ小さな大地に住む皆のことを大事に大事にしてくれておった。
今でも、アノ子の穏やかな笑顔が、目の奥に焼き付いて離れんよ…」




