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《【道】ノ格入》 3
「…コノ天空ノ海に在るコノ《天空ノ塔》はな?
大昔、神々へ祈りと感謝を捧げる為の塔じゃったんじゃよ。
わずか低い三階建ての建物と笑うことなかれ。
“夢神楽”響き、”神神楽”響き、神々が舞い降り、住もうたコノ塔は、今は目に見えぬだけで高く鷹く高く天へと続いておる…。
しかしソレは…、【道】を唱え、【結ヒ(ムスビ、ユイ)】を結べる者にしか行けぬのじゃよ…。
十八代目天空ノ巫女は、《格入》の簡単な儀式の途中に、何かを感じられ、独り突然と”夢神楽、神神楽”を歌い、”夢神楽、神神楽”を舞った。
そして《【道】ノ格入》に挑まれ、……神々ノ世界へと渡ったという…。
ワシらには見えぬがな…。
しかし、巫女様は本当に神々ノ世に渡られたのやもしれぬ。
ワシらには感じられぬ、”何か”を、…感じられたのだから……。」
ラシュフェーニカの手首の百鈴が、リン…、と強く奮えて鳴る。




