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崩れた神殿と嫌な予感 5
テオラーダが息苦しそうに言葉を紡ぐ。
ソレを三人は、黙って耳を傾け聴いていた。
「《星ノ人格者》であるテオラーダ様でも、分からないこと…」
「そんなことが…」
風蘭とツェルヴィーが驚いたように言い、言葉を紡ぐ。
「…──ねぇ、ラシュフェーニカ」
テオラーダの表情が、俯いた故に長い髪で隠れ、見えなくなる。
そして少しして、彼女は顔を挙げて、口を開いた。
ソノ表情には、強い心が在った。
「私には、尊きカグヤ様の居場所は分かりません。
でもね、貴女が来て、安心しているのです。
カグヤ様は…、数ヶ月経った今でも、きっと何処かで生きていると分かったから──」
「…!
何故…っ」
「何故?
だって貴女は…、
“火ノ神国ノ御告げ”を聴いて、ココへ参ったから──!」




