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崩れた神殿と嫌な予感 4
「嫌な予感がするのです…。
コノ天祈奏ノ殿は、第二ノ《凛浄》と呼ばれる地。
コノ天祈奏ノ殿は、天空ノ巫女──カグヤ様の即位ノ天舞儀を執り行う地。
そして…、
貴女達、《四自然神》の“戴降ノ儀”が執り行われた地。
ソノ神殿が、このように荒らされて…、
そして同日、カグヤ様は行方不明になられてしまった…。
私は、《星ノ人格者》──ヴィザルダ。
コノ惑星──ソエユの意志を伝える者にして、コノ惑星と一体になる者。
故に、コノ惑星上で起こったことはどんな小さなことであれど、私には分かる…。
コノ惑星が、私を“生きた依代”にして民へ、あまねく生命に伝えてくださるから…。
……なのに…、
アノ日、私には”何処から”アノ黒い者達が来たのか、
何処に居るのか、
カグヤ様が何処へ行かれてしまったのか…、
何があったのかも、何一つ、分からない………。
まぁるい黒い膜で、覆われてしまったかのように…、ソコだけ……」




