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巡りと試練と廻り 6
「そう…、
貴女の”想い”は、恋しさからですね」
テオラーダが目を開き、柔らかく微笑んで口紡ぐ。
ラシュフェーニカが大きく目を見開いた。
「そう…、
でも…──、
貴女のソノ恋しさは、今世の恋心からだけではない…。
他に何か、想うことがあるのではないですか?」
天空ノ大地に吹く風が、ラシュフェーニカの華やかなドレスを揺らした。
「他に何か、“今世の貴女のソノ恋心と違うモノ”を…、
貴女は感じるのではないですか?」
テオラーダが再度、澄んだ声で柔らかく問うた。
ラシュフェーニカの口から言葉は出ることはなく、
ラシュフェーニカは目を見開いたまま…、テオラーダを見つめていた。




