25/136
巡りと試練と廻り 3
「澄んだ心を持つ娘よ。
貴女は歴代の《火ノ宮》の中で、最も清らかで美しい…──。
だからどうか、私と対等に話をしてくれませんか?」
「な…っ!
《星ノ人格者》様…!!」
「…──分かりました、 《星ノ人格者》 。
ソレが貴女の…、
テオラーダ、貴女の意志なら」
《星ノ人格者》──ヴィザルダと呼ばれる女性の願いに、
少女──ラシュフェーニカの側に居た猫のグラムヴィルが慌てて、「そんな恐れ多いことを…!」という風に動いたのに対し、
驚いたことに現《火ノ宮》はとても物分かりが良く、嬉しい言葉を返してくれた。
とても驚いた。
とても、驚いた。
かしこまりました、ではなく、分かりました。
テオラーダ様、ではなく、テオラーダ。
《星ノ人格者》──ヴィザルダと呼ばれた女性は、ソノ姿に驚き、とても嬉しそうに目を丸くして、そして細めた。
華のように微笑んだ彼女は、何よりも嬉しそうであった。




