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少女の赴いた先 4
グラムヴィルのツェルヴィーは、十八代目カグヤ──明についてラシュフェーニカと同じくらい、もしくはソレ以上についても詳しく知っている。
ツェルヴィーは明の数少ない友人にして、精神科医にして、《四自然神》に選ばれる前のラシュフェーニカと同じ世話係の一人であったから…。
故に、ソレこそ今目の前に居る少女が、ただ者ではない、ということくらい、ツェルヴィーは数年前から知っていた。
ラシュフェーニカの出自も、《凛浄》にやって来た詳しい経緯も、持っている“力”も…。
全て知った上で、今は友として在り、…心配してくれているのだ。
明について手掛かりは全くなく、何も手元に情報が無い中で、心ひとつ想いだけで飛び出してきた自分を…。




