前へ目次 次へ 12/136 《天空ノ塔》へ── 10 見える、感じる。 天空が燃え、近づいてくる。 そしてソレに、星が喜び奮えている。 待ちわびた存在が、導かれてやってきたのだろう。 ソレをきっと、アノ歴史上初の、男の巫女と謳われた少年──天空ノ巫女──カグヤ様なら、よく御感じになられたことだろう。 見える、感じる。 テオラーダが感じ取った方角の天(そら)を見つめる。 静寂の天空ノ海に、楽が奏でられる、そんな感覚がした。 しかしソレもまた、物理的なことではないのだ。