【○月×日土曜日 00:39】
【○月×日土曜日 00:39】
さっきまで、甘い雰囲気になっていたはず・・・
それが、どうして・・・愛を語り体を重ねるはずだったベッドの上で、私は半裸で神山くんにお説教されているのだろうか・・・。
振り返る事、十数分前・・・・。
彼のシャツのボタンに手をかけた時、神山くんは体を跳ねさせ上体を起こした。
「神山くん?」
不思議そうに見上げる私に、神山くんは困ったように眉を下げた。
「谷山さん・・・ごめん」
えっと・・・彼は何について謝ってるんだろうか?
触られるのが嫌・・・とか?いや、それとも、告白自体が間違いでしたと言う謝罪?
グルグルと考える私に、神山くんは手を差し出し私の体を起こさせた。
「えっと・・・・・」
もう何と言っていいか分からない。ここまでいい雰囲気を作り出して手を出してこないとか・・・どういう考えなんだろう。
あぁ、そうか。実はやっぱり神山くんは、ダンディーな部長とできていてカムフラージュで私と付き合いたいという・・・世間を欺くためのお願いだったのかもしれない。
お願いを聞くから、二人の恋愛を事細かく聞いてみたい。・・・・って、違うだろう私・・・。
女性として、駄目だと突き付けられてる気がして、なんだか精神的にボロボロになりそう。
「これ以上近づかれるとヤバイ・・・」
「(はい?)」
どうやら女性としては見られている様で、安堵したけど・・・ヤバイってどういう意味だろう。
近づかれると吐きそうとか・・・?手を出しそうっということだろうか・・・?手を出してほしくてしているのだけど。
私は髪を片方の肩に流し、ワンピースのチャックを少しだけおろた。
「私たち、付き合うんだから・・・我慢しなくていいよ」
そう言って、彼の胸の中に顔を埋めてみた。女性がここまでOKを出せば、我慢する必要はどこにもないでしょ!と心の中で声を大にして言ってみたけど。
この言葉が、神山くんの逆鱗に触れたみたいで・・・・・。
「谷山さん、そこに座る!!」
さっきまでの柔らかい声ではなくて、低めの少し角張った声が部屋に響いた。
「付き合う=(イコール)体を重ねるって事じゃないだろ?もっと、自分を大事にしないと駄目だろ」
「・・・・」
なんのスイッチが入られたんだろうか・・・私は押してはいけないボタンを押したのか?
谷山さん、ちゃんと話聞いてる?」
「・・・・うん。聞いてるよ」
「結婚しない相手を、自宅に・・・ましてやベッドに誘ったら駄目だろ!何かされたらどうするの!!」
「・・・・(何するつもりでいたんだけど・・・)」
ってか・・・神山くんは、結婚する相手じゃないとしないつもりなのかな?
その台詞。
・・・・
・・・・・・・・・・・・ん?
という事は・・・
女子社員にキャーキャー言われてる イケメン紳士の神山くんが・・・・
まさかのDT!!?




