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練習と街

 どれくらい眠っていたのだろうか、自然と目が覚めたが、空はまだ白み始めたころだった。


 魔物が近づいた様子もない、テントの詳細は見ていなかったが、魔除けの効果があったのかもしれない。


 状況確認もそこそこに、朝飯の準備をする、準備をすると言っても、近くの木に成っている果物を獲るだけだ。


 リンゴのような赤い実をいくつか獲り、収納に入れ、寄生虫や毒が無いかを確認し、池で洗ってからそのまま齧り付く。


 食欲もそこそこに満たせたので、魔法の練習をすることにする。


 練習はまず、魔法と魔術の違いを認識することからはじめる。


 この2つについてある仮説がある、魔法は自分の魔力を消費するのに対して、魔術は周りの魔力を使う事だ。


 間違いではないだろう、そうすると、魔法は魔術の下位互換、とまでは行かないが、基本的に魔術を使っていれば問題ないだろう。


 しかし、空間把握で中が見れなかった洞窟があるんだ、もしかしたら周りに魔力が無い空間もあるかもしれない。


 自分の魔力を使う感覚を知らなければ、いざという時に使えなくて、また死にかけるのはごめんだ。


 そうと決まれば、自分の中にある魔力を感じ取ることから始めなければいけないが、何となくわかる。散々魔術を使っていたのだ、いやでも魔力の感じは覚えた。


 あとはこれを使うだけなのだが、体が無意識の内に周りの魔力を使ってしまう。


 めんどくせー、練習とか嫌いなんだよ。


 そう思いながらも、練習を続ける、しかし、なかなか上手く行かない。


「よし、技の練習をしよう」


 結局諦めた、魔術が使えれば問題ない、そもそも魔法がなくても、身体能力でカバー出来るだろ。


 言い訳をしつつ、技の練習を開始する。


 自分には火力が足りていない、いや、火力はあるのだが、セガルラとの戦闘で決定打がないように感じた、これから強敵と戦っていくには文字通りの必殺技が必要だ。


 今自分の出来ることは、板を足場にする、板を盾にする、板を経由し転移する、板を設置し相手が入り込んだところで消し切断する。


 …板便利過ぎないか?


 板の便利さを実感しつつ、自分の技は中途半端なものが多いと認識する。


 板を経由して転移するのは誤差が生じる場合が多そうだな、それに、相手を切断する技も、罠のような感じになってしまっている、セガルラは入ってくれたが、他の敵が入ってくるとは限らない。


 やはり、空間切断の練習が必要だ、丁度昨日から近くで様子を伺ってるオオカミの群れがいる、あれを実験台にする。


 オオカミに意識を向ける、刃物で切りつけるイメージをする、すると、オオカミの1匹が突然左右に割れ臓物を撒き散らす。


 それに驚いたオオカミ達が距離をとり、こちらに威嚇をしてくる。


 威嚇を無視し次の標的へ意識を向け、今度は刃物を飛ばすイメージをする。


 すると今度は射線上にいた数匹を巻き添えにし、後ろにあった木まで切断した。


 オオカミは何が起こったのかわからず、この場に留まるのは危険だと判断したようで、森の奥へと逃げていく。


 あとはこれを素早く発動出来るようにするだけだ、そう思うがオオカミは逃げてしまった。


「また今度にするか。」


 これから街に向かうんだ、その途中に魔物は沢山いるだろう。


 焚き火の跡を消し、池の水を洞窟で拾った水袋に入れる。テントを仕舞い、街を探す。


 空間把握のスキルを発動させる、途中にある、中の様子がわらない洞窟に気をとられつつ、10kmほど先に街らしきものがある。


 整備された道まで歩き、そこから街に向かって行く。


 空間把握のスキルは基本的に100mの距離展開している、それ以上は把握する必要が無いのと、頭に情報が流れ込んでくるのが面倒だからだ。


 しばらく歩いていると空間把握のスキルが人を捉える。


 待ち伏せしてる?


 穏やかな雰囲気ではない、盗賊かなにかだろうか、無視をしつつ、そのまま通り過ぎようとする。


 ーガサッ


 飛び出してきた盗賊に向かって石を投げつける。


「ごはっ!?」


 殺さないように手加減しつつ、しかし当分は痛みで動けないくらいには強く投げた。


 突然の奇声に、何事かと仲間が音の方に注目する、その間に目立たないよう素早く立ち去る。


 盗賊を倒して、アジトからお宝を頂くのもありだが、昼前に街について飯が食いたい。


 盗賊を適当にあしらい、しばらく歩いていると街が見えてくる、中々の大きさだ、壁の高さは30mくらいだろうか?


 そんなことを考えていると門に近づく、門には槍を持った見張りが立っていた。


「止まれ、身分証をみせろ」

「ない、中に入りたいんだが、どうすればいい?」

「なにか身分を証明出来るものは無いのか?他国のギルドカードでも大丈夫だぞ、ないなら銅貨5枚だ」

「そうか」


 そう言いながらポケットから銅貨5枚を取り出すフリをし、収納から銅貨5枚を取り出す。


「丁度だな、通っていいぞ」


 随分と手慣れているな、俺みたいなやつは多いのだろうか。


「屋台かなんかある場所を教えてくれないか?出来れば宿の場所も」

「それなら…」


 見張りから聞いた情報を頼りに屋台へと向かっていく、壁の内側は、中世的な街並みが広がっていた。


 美味いもんがあるといいんだが、それと、硬貨の価値がわからないのも問題だ、街にはいるのに必要だったのが、銅貨5枚、500円くらいか?屋台で買う時に銀貨を出してみよう、それで大体わかるだろ。


 それにしても賑やかだな、祭りでもやってるのか?これが普通なら周りについていけない、祭りなら美味いもんも沢山あるだろ。


 そう期待しながら、中世の街を歩いていく。

ストックがございません。


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