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起動させないしガソタム〜おじいちゃんが地下に残した遺産ーTrue Story~  作者: じょん-ドゥ


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第79話:信じる心あるいは覚醒する機体

九条さんからの励ましで私は蘇る

そうだ、おじいちゃんの最高傑作…

おじいちゃんが造ったって私に残してくれた

 

ガソタム

 

「レイ、何度も言うがミサイルはマッハ10…

 どう逆立ちしても追いつくことはできんぞい…」

 

「…おじいちゃん…

 おじいちゃんは自分が造ったガソタムの事

 信じてないの?

 その程度の物だって事なの?」

 

「私は信じるよ…

 おじいちゃんのガソタムを…

 この機体だったら、絶対に追いつける…」

 

「レイ……」

 

根拠なんてどこにもない、

でも、シミュレーションとは違う…

今現実に動かしてみて私には分かる。

はっきりと感じる。

ガソタムの力を!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 


















「おじいちゃんの……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





















「おじいちゃんのガソタムは……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 























「伊達じゃない!!!」

 

 

私のその絶叫に応えるようにガソタムが震える。

キィィィィィィィン!

ガソタム飛行ユニットのエンジン部分から甲高い

タービン音が響き渡る!

装甲からは虹色の光が溢れ出しこの機体を

包み込んでいく。

 

ディスプレイに表示されたガソタムの各出力数値が

ものすごい勢いで上昇し、最後には∞のマークになる。

 

グンッ!と今まで以上のGが私の体にのしかかる、が、

耐えられないほどじゃない!!!

ガソタムはどんどん加速していき、

点にしか見えなかったミサイルの噴射口が

大きくなってくるのが分かる。

 

「…嘘じゃ…たしかにガソタムには最高出力を出すための

 機構が組み込まれていたが、それは到底、

 生身の人間には耐えられない物なのに…」

 

動揺したのか、AIホログラムの映像が

おじいちゃんになったりバロの執事姿になったり

入れ替わりに変わっていた。

 

「おじいちゃん?バロ?

 あ~もう!どっちでもいいわ!

 バロ!アシストお願い!」

 

「!!!、了解しましたレイ様

 現在ガソタムがマッハ20に達したところです。

 ミサイルまでの距離、約40km

 着弾までおよそ残り15秒です」

 

「15秒!? 間に合う!?」

 

「はい、このままのスピードを維持すれば

 およそ14秒後に追いつけます。

 ただし、ショットガンでの撃墜では余波で町に被害が

 出てしまいます」

 

「撃墜できない…だったら!!!つかむ!!!」

 

たしかに今ガソタムはミサイルと同等

下に向かって飛んでいる。

この状態でショットガンをぶっ放すわけにはいかない。

だったら、この手で捕まえるだけよ!

 

幸か不幸か、ガソタムの手を操作する

マニピュレータは現在完全オートになっている。

さっきと違って頭もクリアだ!

普段のシミュレーション通りやれる自信がある!

 

「かしこまりましたレイ様、

 レイ様の今のレベルではたやすい事かと

 カウントダウンしますのでそのタイミングで

 お願いします。」

 

「うん!おねがい!」

 

「ミサイルまでの距離15km

 カウント5秒前…4…3…2…1…今!」


つかめ!文字通り私たちの未来をつかむんだ!

ガソタムの両腕がゆっくり動く。

速く、そして正確にミサイルの側面を両手でつかむ。

 

「やった!」

 

「レイ様!つかんだら即座に上昇してください!!!」

 


即座にレバーを上昇方向へ!

飛行ユニットのラダーが動き下向きに向かっていた

ミサイルとガソタムが急激に上方向へと向きを変えた。

間一髪、私は町を守ることができたのだ…

ガソタムの両手をその状態でロックしたまま

上昇を続けていく。


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