第48話:果てない美への追及あるいはケモ耳しっぽ
おじいちゃんの経歴が暴露され
何ともいえない気持ちになった私…
「じゃあ、九条さんは何の研究をしてたんですか~」
今度はサキが九条さんに問いかける。
ってか本当にサキはすぐに仲良くなるな…
「私もマルチに研究していたけど、得意分野は、
美容系の研究かしらね。
例えば…」
九条さんがそう言って棚から薬瓶を1つ取り出して
私たちの前に置いた。
「これはその時に研究していた薬で
別人のような美を探求するための薬よ」
「へ~、面白そう~これ試してもいいですか~?」
「ええ、一粒飲めば別人のような美を経験できるはずよ」
サキが早速薬瓶から三粒出し、
私とチカの前に一粒ずつおいて行った。
えっ?私達も飲むの?
「え~一緒にためそうよ~」なんて言っているが、
好奇心の虜になったサキには拒否という選択肢は
無駄なあがきだろう。
仕方なく、薬を口に入れお茶で流し込み、
サキとチカがそれに続けと薬を飲もうとしたところで
「あっ、注意事項として、薬を飲んだ後は、副作用が…」
と、九条さんが薬の注意事項をいまさら言った。
もう一度言おう、いまさら言ったのである。
私、飲んじゃったんだけど…
九条さんの注意を聞いてサキとチカは薬を飲むことを
止めた。ちょっとずるくない?…
飲もうって言ったのサキなのに…これじゃ
人体実験じゃないの…
と、その時私の体に強烈な違和感が、
何か頭と腰あたりがむずむずする
これが副作用?
ポンッ!
突如軽快な音が聞こえてむずむず感が消えた。
ふむ、今のが副作用なのかな?
「う、うらら…はぁ、はぁ、…」
なにやらサキとチカが私の方を見ながら
興奮気味に鼻息を荒くしている。
「うらら!かわいい~!なでさせて!」
「サキずるいわよ!、私にも触らせなさい!」
えっ!? なになに?何をなでさせるの?触らせるの?
動揺する私に九条さんが大きめの鏡を貸してくれた。
鏡をのぞきこんで…
「なんじゃこりゃぁぁぁぁ!!!
なんで頭から動物の耳がはえてるのぉぉぉ???」
私の頭の横に犬かキツネか分からないが
動物の耳がはえていた。
自前の耳もあるのにその上に動物の耳、
つまり耳が4つ?意味の分からない状態になっていた。
「うらら、とっても可愛いよ~ちょっと…
ちょっとでいいから、触らせてよ~はぁはぁ」
「サキ、落ち着いて、少しだけまって!」
「うらら、私は尻尾を触らせて欲しい」
「しっぽ?」
チカに言われて体をひねりおしりの方に
目線をおしりに向けた。そこにあった物は…
「しっぽがはえてるぅぅぅぅ!なんでぇぇぇ!」
「うらら、もう我慢できないよ~」
「私も同意、もう自分を抑えきれない…」
「サキ、チカ、ちょっと落ち着いて、
なんで、にじり寄ってくるの?目が怖いんだけど」
次の瞬間サキとチカはとびかかってきて
ほとばしる欲望を思い切り私にぶつけてきた。
「ぎゃぁぁぁ~サキ!耳を触らないで!、だめぇぇぇ
口で耳をはむはむしないで!食べられないからその耳!
チカもちょっと待ちなさいぃぃ!
そんな強く尻尾を握らないでぇぇぇ!痛覚!
そのしっぽ、痛覚あるからぁぁぁ!」
私の懇願もむなしく、
サキとチカの動物愛護精神が満足するまで
ケモ耳としっぽを蹂躙し続けた。
サキ!今、どさくさに紛れておっぱい揉んだでしょ?
チカ!しっぽだけじゃなくおしり撫でないでよ!
バロでも誰でもいいからこの状況
なんとかしてぇぇぇ!!!




