↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
起動させないしガソタム〜おじいちゃんが地下に残した遺産ーTrue Story~  作者: じょん-ドゥ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
47/60

第47話:おじいちゃんの同僚あるいは過去の暴露

九条さんは興奮しながら私の両肩をつかんでくる。

 

「あなた、源造さん!源造さんの孫娘なのね?」

 

次の瞬間、私は九条さんの胸の中に顔をうずめていた。

九条さんが私の事を力強く抱きしめ…

抱きしめて…ってちょっ、待って、く、苦しい、息が…

 

「あぁ、なんという運命のめぐりあわせ!

 源造さん、もうあなたとのつながりは無くなった。

 そう思っていたのに、こんな素敵な出会いがまた」

 

「…」

 

「あの~、九条さん?」

 

「あら、嫌だわ、私ったらはしゃいじゃって」

 

「すみませんが、うららが…」

 

九条さんの胸の中でぐったりとした私を指さすサキ達

そこで気が付きすぐに九条さんは私の事を解放してくれた。

サキとチカが指摘してくれたおかげで

間一髪、危機一発、私は窒息から免れた。

 

「あら、いやだ、おほほほ、

 ごめんなさいね、うららさん、私感激しちゃって」

 

ギリギリのタイミングで解放された私、

ぜーはぁ、ぜーはぁ、と息を整えながらも

「い、いえ、大丈夫です」と返事をする。

まあ、これは不可抗力だと思うし、何より

今夜一泊お世話になる人だ。

文句など言えるはずもない。

 

その後リビングに行くと既にお茶が用意されていた。

お茶をしながら九条さんにおじいちゃんとどういった

関係なのか聞いた。

 

「源造さんと私はね、昔同じ研究所で色々な物の

 開発を行っていたわ」

 

九条さんは遠い目をしながら

おじいちゃんの事を語ってくれた。

 

「源造さんはね、すごい優秀な反面、他の人には

 理解できない物ばかり発明していたわ…

 それだけ失敗も多かったのだけど、

 でも源造さんが作る物はどれも革新的で…」

 

革新的で…まぁ、ガソタムなんて

作っちゃうぐらいだからね…

 

「自分が、世界の平和を守るんだ!って

 そんな妄想じみたことも言っていたけど作るものは

 どれも凄くて…

 でも、あまりにも画期的な発明ばかりで誰にも

 理解されなかったの…」

 

確かに…、おじいちゃんが遺していった物は

どれもぶっ飛んでる。

 

「その孤独に耐えられなかったのか…

 ある日、源造さんは研究所を立ち去ったわ…」

 

「へーそうなんですね、おじいちゃんの仕事の事とか

 聞いたことなかったので、知りませんでした。

 それでなんの研究所だったんですか?」

 

おじいちゃんの仕事、そういえば聞いたことが

なかったな、バロも含めた数々の発明品

よほど凄いところで働いていたんだろうな…

 

「ランジェリーの研究所よ」

 

「…は?」

 

ランジェリー?ランジェリーってあの?

女性の下着の?

下着の研究所?いや、そこで働く男の人も

いるんだろうけど…ランジェリー?

 

「あ、あの、ランジェリーの研究所って?」

 

「女性の下着の研究所よ

 下着だけじゃなく、それの縫製機の開発や

 美容マシンの研究などいろいろ研究していたけど

 メインは女性の下着の研究ね」

 

「へー…そうなんですね…」

 

何だろうこの感覚…

昔のおじいちゃんを知っている人が現れて

当時のおじいちゃんの事をすごいってほめてくれて

すごく誇らしく思っていたのに、ランジェリー?

ってか、ランジェリーの研究所で

世界の平和を守るってどういうこと?

 

おじいちゃんへの尊敬の念が一瞬にして

瓦解した、そんな感覚を覚えてしまった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。