第44話:豪華なクルージングあるいはセレブなバカンス
ボートに揺られる事数分…
クルーザーの近くまでやってきた私達
近くに来たことでより一層大きさが分かる。
大きいと思ったがその長さはガソタムより短い
だいたい15mぐらいかな?
そう思いつつ慎重にボートからクルーザーへ
乗り換える
《皆様、アフトデッキへランチのご用意をしました。
この船は、このまま沖へクルージング走行を
いたしますので、広大な海を眺めながら
お食事をお楽しみください》
「ちょっとバロ!クルージングって誰が操船するの?
バロの本体は今、家にあるでしょ?」
《はい、レイ様、こちらのクルーザーは遠隔で操船
できますのでご安心ください》
例によって安心できない事を言ってくる…
ついこの間のバロが運転した夜のカーチェイス。
本当に大丈夫なんだろうか?
なんて思ってると船の後ろ、船尾からサキの声が…
「すっご~い!、すごい!すごい!
これ全部食べていいの?食べ放題なの?」
「サキ、うららが来るまで待たなきゃだめよ」
何やら豪華な食事が用意されているみたいだ。
サキを待たせるのも申し訳ないので船尾の方へ向かおう。
船尾のデッキに移動した私は、こめかみを押さえて
大きなため息をつく。
バロ、いくら何でも豪華すぎるでしょ…
私達どこぞの王族じゃないんだから…
デッキに広がる数々の豪華な料理
ビュッフェ形式みたいな感じになっていて
オードブル、肉、魚、とおしゃれな感じに盛り付け
られている。
「あっ!うららやっときた~早くたべよ~
食べ放題だよ~」
「はいはい、」
用意してしまったものはしょうがない、
サキとチカが喜んでくれるならまあいいか。
そうこうしているうちにクルーザーは動き出し
陸が見えない大海原の方向へ走り出す。
船尾のデッキのせいか、海風はそんなに強くない
優しい海風がほほをなでるなか、おいしい料理に
舌鼓を打つ。
こんな贅沢しちゃって…普通の生活に戻れなくなったら
どうするのよ…
食事が終わり、お腹いっぱいになり
私は海を眺めながら紅茶を口に含む。
サキは食事のあと
「クルーザーの中を探検だ~」なんていいながら
中に入って行ってしまった。
「サキものんびり海を眺めればいいのにね」
チカのセリフに私も同意する。
たらふく食べた後は激しく動くのはおっくうだ。
このまま、日光浴をしながらお昼寝するのも
良いかもしれない。
はたから見たら私達の事、セレブなバカンスを
しているように見えるのかな。
ふつうの女子高生のはずなんだけど…




