第39話:粒子を固定した水着あるいは0.03%の疑念
「で、どういうつもりよバロ、
水着を買わなくていいってどういうこと?」
一通りお寿司を堪能して、満足した。
バロが出してくれたお茶を飲みながら本題に
切り出した。
「はい、レイ様、わざわざ水着を買わなくても
私に任せて頂ければどんな水着も作成する事が
可能で御座います。
今年の流行としてはこういったタイプが」
バロがそういいながら空中に水着のカタログを
投影してくる。
サキ達は、投影された水着をキャッキャと
はしゃいでいるが…
「バロ…その水着も例の粒子変換とかどうとかで
作るんでしょ?
3%で粒子になって拡散する水着なんて着たくないわよ
ほら!サキ達もこの間の安室さん!
制服が溶けて消えたところ見たでしょ?」
バロの作る水着…
ついこの間も、一回粒子分解した制服でひどい物…
本当にひどいものを見たばっかりだと言うのに…
浜辺で遊んでる最中に、光と共に分解する水着…
現れる全裸…
想像しただけでも恐ろしいわ…
「ご安心ください、
粒子固定装置は日々進化しております。
以前は再び粒子に戻る可能性が3%でしたが
現在は改良を加えまして0.3%までになりました。
粒子に戻ることはありえません」
0.3%…と言われてもピンとこない
って、このやり取り前もやらなかった!?
「ネットの情報ですと
チョコボールで金のエンジェルが出る確率が
0.3%だそうです」
「結構出そう!?」
いやまあ、金のエンジェル見たことないけどさぁ…
世の中には、出している人もいるわけだし…
「ご心配であれば、装置の出力を上げることで
粒子同士の結びつきを強化させることもできます。
その場合の確率は0.03%まで上がります」
0.03%…
そこまで行けば大丈夫なのかな…?
いまいち信用できないのだが…
「レイ様、いま10円玉をお持ちでしょうか?」
「なに?いきなり、持ってるけど…」
「それを11回コイントスして頂き
11回連続で全て表が出る確率がだいたい
0.03%ぐらいです」
「絶対不可能!?」
ま、まぁそれぐらい不可能であれば
お願いしてもいいのかな!?
ってさっきから、向こうでサキ達が水着のカタログを
見ながら二人でわいわい楽しそうだし
私も早くそっちに参加したい。
こうして私たちの水着は、バロにお願いすることに
したのだった…
本当に大丈夫か…?




