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起動させないしガソタム〜おじいちゃんが地下に残した遺産ーTrue Story~  作者: じょん-ドゥ


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28/60

第28話:警察への要求あるいはカオスな世界

バロが何をするのか…

おもむろに壁から何かが出てくる。

ん?スピーカー?

 

『うっせぇぞ!ポリ公!

 こっちには女子高生4人を人質に取ってるんだぞ!

 下手なことしたら、こいつらの命はねえと思え!』

 

バ、バロ、何を言ってるの?

スピーカーから発せられた声は犯人(安室(父))の

声そっくりだった。

私は大急ぎでバロを捕まえ、

どういうつもりか問いただす。

 

「バロ!、何やってるのよ!ってか

 事態をややこしくしてどうするの!」

 

「レイ様の望み通り、警官の突入を防いでおります」

 

「やり方ってものがあるでしょ!?やりかたが!?」

 

「いえいえ、レイ様このまま私にお任せください」

 

任せられないんだけど…不安でしかないんだけど…

安室(父)は落ち着かない様子で

「これ以上大げさにしないでくれよ…」なんて

不安がってるけど…

「馬鹿な真似はやめて投降しろ」という警察の言葉も

無視してバロはさらに状況をややこしくさせる。

 

『お前ら無能な警察なんざ怖くはないんだ!

 なんなら見せしめに人質の一人を殺して見せるか?

 ここまで来たら、人殺しもやってやるよ!』

 

なおも警察を挑発するバロ、

 

「あぁ~もうやめてくれ~俺が悪かったからよ~」

安室(父)が私に向かって懇願してくる。

いや、バロが勝手にやってるんであって

私がどうこうしてるわけじゃないんですけど…

 

『人質を殺されたくなければ逃走用の車を用意しろ!

 車を持ってくるのが遅れたら人質の指を

 一本ずつ切ってお前らに投げつけるからな!』

 

もう完全な極悪犯…

外を包囲している警官も何やら慌てた様子で

「ま、まて、要求を呑む!すぐに車を

用意するから早まるな」

とこちら側へ伝えてくる。

 

「レイ様、これで警官が今すぐに突入して

 来ることはないでしょう。

 ご命令をつつがなく遂行できました」

 

「うん、ご苦労様って、バカ~‼

 これじゃ事態を悪化させただけじゃないの!

 みなさいよ!安室さんも、ぶるぶる震えちゃって

 いるじゃない!」

 

安室さんの方を見てみると、生気のない目でぶつぶつと

「きっと死刑になるんだ、死にたくない、死にたくない」

と繰り返しつぶやいている。

 

この居間の空間がかつてこれほどカオスな状態になった

ことがあっただろうか?

サキとチカはテレビでやってるこの事件の報道を

食い入るように見ながらおせんべいをかじってるし、

安室さんの精神は崩壊寸前だし、

バロは、私は優秀でしょう?とドヤ顔してるし

これも全て、地下にあるガソタムが全部悪いのよ!

私は絶対悪くない、うん、悪くないはず…

悪くないんだからこの状況も神様が

必ず何とかしてくれるはず。

さて、じゃあ私もごはんの支度をしちゃおっかな~

 

とうとう私まで現実逃避をするようになり

ますますカオスに拍車がかかる居間だったのである。

居間だけに…


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