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起動させないしガソタム〜おじいちゃんが地下に残した遺産ーTrue Story~  作者: じょん-ドゥ


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27/59

第27話:銀行強盗の事情あるいは自分の過去の贖罪

色々考えてみたけど最善の方法が思いつかない。

その間、目を覚ました犯人はますます騒いでいる…

 

「バロ、もう一回気絶させて…」

 

「かしこまりました」

 

バロが近づき犯人の首元にアームが伸びる

 

「いや、待ってくれ!、降参!降参する!

 もう脅したりしねえから、やめてくれ!」

 

バロの電気ショックがよほど応えたみたいなのか

犯人は涙目で訴えてくる。

そんなこと言われても困っちゃうわよ…

するとサキが犯人に近づき犯人に話しかける。

 

「って言うか、犯人さんはなんで銀行強盗したの?

 捕まるに決まっているのに~」

 

サキ…本当に誰とでも話せるよね…

犯人は「うるせえ!お前には関係ないだろ!」なんて

言っていたけどサキがしつこく問いかけるもんだから

最後は折れて身の上を語りだした。

 

「…俺の名前は、…安室って言うんだけどよ」

 

ビクンッ!?

思わず反応してしまった…

完全に安室姓アレルギーになってしまったみたい。

まさかバロ、こんなおじさんと結婚させないよね…

バロの方を見ると、みんなのお茶を入れなおしている様子

ちょうどさっきから冷汗の連続で喉が渇いていたかも。

っていうか、湯呑を四つ用意しているバロ…

犯人にも淹れてあげるんだ…別にいいけど…


「俺のせがれは、この町の市役所で働いてたんだけどよ、

 そのせがれが辞めちまってよ…

 辞めただけならまだしも、わけも分からないうちに

 鉄道会社から損害賠償を請求されて…」

 

ブボォォ!?

口に含んだお茶を思いっきり吐いてしまった。

そ、それって私が参加した反対運動の件?

再開発計画が無くなったから、損害がでたってこと?

う、うそ!じゃあ今回の銀行強盗、私のせい!?

 

「せがれは自分で何とかするとかいったけどよぉ

 あんな金額、普通じゃ返せないと思ってな…

 それで、クビになった原因であるこの町の銀行から

 金を奪ってやろうかと…う、うぅ…」

 

あ、泣いちゃった…

ってか、あの反対運動の事はSNSやニュースで取り上げ

られていたはず。

まさか私への復讐も兼ねているのか?

 

「いや、嬢ちゃんたちを巻き込んだのは悪かったけどよ

 俺もしかたなかったんだよ」

 

あっ、気づいていない?復讐とかじゃないんだ?

少しはほっとしたかも。

 

「よしよし、犯人さんもたいへんだったんだね~」

 

だからサキ、懐くのやめなさいな。

サキが犯人もとい安室(父)の頭をなでると、

さらに泣いてしまった。

うん、泣きたいのは私の方なんだけどね…

 

このまま警察に突き出すのも処分するのも

後味が悪すぎる…

なにか、いい解決策はないだろうか…

警察にお金を返しても強盗を行った事実は消えないし

かといって、安室(子)に賠償金を肩代わりする

こともできない…

 

「レイ様、レイ様」

 

「なによ、バロ、いま私忙しいんだけど?」

 

「いえ、そろそろ外の警官が突入してきそうな

 雰囲気なんですが…

 ほうっておいても宜しいのでしょうか?」

 

だ、だめ、このまま突入されても考えがまとまってない!

 

「バロ!お願い、警察が突入しないようにして!」

 

「…かしこまりました」

 

思わずバロに頼んでしまった私。

まさかバロが事態をますます悪化させるなんて…

この時の私は想像もしていなくて…

これも考えなしで頼んでしまった私が悪いのか?


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