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起動させないしガソタム〜おじいちゃんが地下に残した遺産ーTrue Story~  作者: じょん-ドゥ


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25/60

第25話:古谷家の強固なセキュリティあるいは果てしない勘違い

「バロ?犯人どうなったの?」

 

いつまで経っても現れない犯人に疑問を持ち

バロに訊いてみる。

 

「はい、犯人は既に取り押さえております。

 危険はもうありません」

 

取り押さえた?いつの間に?

私はサキとチカには念のため居間にいてもらうように

言ってから

バロの言葉を信じ勇気を出して廊下をのぞき込む。

そこで見たものは…

 

壁から出ている粘液、いやロープなのかなあれ、

まるで蜘蛛の巣にかかった虫のように

犯人が逆さまにされ宙づりになっている。

別に気絶させたわけではないようで

もぞもぞ動いているが、ロープが猿轡のように

口を塞いでいる為声を出せないみたいだ。

 

「バロ、これどうなってるの?

 何があったらこうなるの?」

 

「レイ様、我が家のセキュリティを

 侮っていただいては困ります。何が起こったのか

 映像を確認なさいますか?」

 

そう言うとバロが、空中に画像を投影しだした。

画像を見てみると玄関の扉が開き犯人が入ってくる。

その後玄関を上がり、あっ土足のまま上がってる!

数歩進んだところで、いきなり左右の壁から

液状のものが射出された。それが犯人の体にべっとりと

ついた。犯人は驚いて体に付いた液体を払っていると

その液体が、急激にロープ状の物に変化していき

いま、この現状と同じ形になった様子がよくわかった。

 

「バロ、なにこれ?」

 

「源造様が発明しました、

 液状ロープ捕獲システムで御座います。

 相手の体に付いたら、もはや逃れることは不可能です」

 

「あ、そう…」

 

まぁ助かったけど…このセキュリティ、私が通る時

誤作動させないでよね…

とにかく、後は外の警官を呼んで引き渡せば

事件は解決だ。と思っていたらいきなりバロが

犯人の首筋にアームを伸ばし、つぎの瞬間

 

「バチッ!」

 

「なになになに?今度は何が起こったの?

 っていうかバロ何をしたの?」

 

「はい、レイ様のご命令を遂行しようかと…

 電流を流して気絶させました」

 

「へっ!?」

 

そういうとバロのアームは犯人が背負っていた鞄から

現金を取り出す。

 

「ちょっと、待って!バロ、本当に何やってるのよ!?」

 

廊下にばらまかれる札束…

札束の山なんて生まれて初めて見たわ…

 

「はい、ご命令通り、犯人を拘束して現金を横取りし

 後は、犯人を跡形もなく消し去り証拠隠滅しようかと」

 

「そんなこと頼んでないけど!?」

 

「いえ、先ほどレイ様が私に

 「バロ、お金欲しいから、まず何とかして」

 とおっしゃったものですから私なりに考えて

 最良の行動を考えたまでですが…」

 

「はぁ?いつ私がそんなこと言ったのよ?」

 

バロは再び空中に映像を映し出すとそこには、

居間で私がバロに命令している所が再生された。

「バロ! おねがっ、いぃから…! まず、い、がそ、

 たむ、かく……してっ!」

…ちょっと恥ずかしい、パニックになっていたから

ちょっと口足らずになってる。

赤面しながらもバロに

 

「私は、

 バロ、お願い、まずいから、このままじゃ

 地下室の事もガソタムの事もバレちゃうって

 言ったつもりなんだけど」

 

「…」

 

「…」

 

お互いの勘違い。

いやぁ、あるよね~こういうこと、は、は、

私とバロは気まずそうに相対しているが、

気絶させちゃった犯人これどうすればいいの?


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