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起動させないしガソタム〜おじいちゃんが地下に残した遺産ーTrue Story~  作者: じょん-ドゥ


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第2話:おじいちゃんの執念あるいは登記簿に乗らない地価の闇

おじいちゃんは本当に変わった人だった。

小学生の私が遊びに行くと、いつも何か庭で溶接してた。

 

何を作っているのか、全然分からなかったけど

私が来たことに気が付くと必ず作業を止めて

ものすごい笑顔で相手をしてくれた。

 

私はそんなおじいちゃんが大好きだった。

 

いつか、おじいちゃんに聞いたことがある。

 

「ねえ、私はなんでれいって言うの?」

 

何気ない子供の質問だ。

おじいちゃんは、どこを見てたのか、遠い目で、でも

優しい声で答えてくれた。

 

「いいか、れい

 お前は将来、安室という苗字の男と出会うんだ。

 その時に本当のお前が完成するんだ。

 これは覆らない運命なんだよ」

 

小学生の私にはおじいちゃんの言っていることが

理解できなかった。でも…

 

小学校高学年になり、同じクラスの男の子と話を

したときに、私は気づいてしまった。

 

それまでは、ロボットアニメに興味が無かったけど

その男の子が好きなアニメの話になって、

そのアニメの主人公と同じ名前だって気づいてしまった。

 

私の名前は古谷麗れい

苗字が安室と結婚したら私の苗字も変わる。

 

結婚したら

 

安室アムロレイ

…おじいちゃん

孫の名前を自分の趣味に合わせないでほしい

 

そのころから私はかたくなに自分のことを「うらら」と

名乗るようになった。

 

いや、アムロ・レイがどんな人なのかはよく分からない

でも、その人アニメの人だよ?

しかも男の人

 

おじいちゃんとは疎遠にはならなかったけど

 

「おじいちゃん!私の事はこれからは

 「うらら」ってよんで!」

 

とひと悶着を起こしたことを覚えてる。

結局呼んでもらえなかったけど…

 

そんなこともおじいちゃんとのいい思い出だと

思ってるけど…

 

でも、家の地下に巨大なロボット「ガソタム」

おじいちゃんの執念が私を逃がさないように包囲して

いるような気さえしてくる。

 

おじいちゃんが亡くなって、この家を相続すると

決めたのは私。

つまりこの家の責任は全て私にある。

 

私は相続したときに渡された登記簿やその他書類を

引っ張り出して机の上に並べた。

隠蔽するにあたってこの家の事を知っておかなければ

いけないと思ったからだ。

 

固定資産税、敷地面積、建物の構造

私は慎重に記載されている物を指でなぞり

確認しながら読んでいく。

 

「…あれ? これ変だよ?」

 

書類によればこの家は平屋の木造一軒家

それは私も知っている。二階なんて外観から見ても

無いのは明白だ。

 

でも、書類には地下室に関する記載が一切ない・・・

もしかしておじいちゃん、勝手に地下室を掘ったの?

 

私はあわててスマホのブラウザを立ち上げる。

「自宅」「地下室」「自作」

 

ドキドキする私とは関係なく結果はすぐ表示された。

建築基準法違反(犯罪)

固定資産税増加(税金)

隠蔽したときの追徴課税(犯罪+税金)

 

 

おじいちゃん…

さすがにこんな責任私は受け止めきれないよ…

 

「いっそ、警察に通報した方が良いのかな…」

 

でも、なんて言えばいいのか…

自宅に地下室が見つかってそこに巨大なロボットが

あったんです。

そのロボットが使うみたいな武器も置いてありました。

 

ってそんなのまともに相手にしてくれないだろう。

私は再びスマホで検索を続ける。

 

「死んだ人が隠していた違法なものを引き継いだら、

自分はどうなるのか?」

 

検索結果がすぐに出て、

「知らなかった場合罪にならない」

「隠蔽したら犯罪」

「危険物と判断された場合は没収される」

と出た。

 

この家、おじいちゃんに遊んでもらったこの家

取られちゃうのか…

しかもおじいちゃんが一生懸命作ったあの巨大ロボット

ガソタム…

 

あれも…没収されるのかな…

 

「おじいちゃんの大切な物、守りたいな…」

 

ふとこぼした言葉…

おじいちゃんに遊んでもらったこの家の居間

その真ん中に置いてあるちゃぶ台にうつ伏せになる。

 

「れいのやりたいようにすればええ、

 わしはいつでもお前の味方じゃ」

 

一瞬、そんな声が聞こえたような気がした。

いや、はっきりと聞こえたような気がするけど…

でもそんなはずはない、おじいちゃんは死んだんだ。

 

「でも…」

 

何か勇気をもらえたような気がする。

 

「決めた!やっぱり、私、おじいちゃんのこの家を守る!

 没収なんて絶対させない!」

 

そうだ、バレなければどうってことはない

全力で隠蔽すればいいんだ。そうと決めたら、

 

私は立ち上がり、外にでる。

自転車にまたがり疾走する。目的地はホームセンターだ。

 

ホームセンターで木材と釘を購入してついでに壁紙も!

再び自転車にまたがり自宅へと疾走する。

自転車の荷台に大量の木材を積んで

疾走する姿は異様な雰囲気だろう。でも

そんなこと言ってられない!

 

家に着くなり地下室に通じるふすまを塞ぐように木材を

打ち付けていく。

トンカン、トンカン数時間、やっとのことでふすまを

塞ぐことが出来た。

次は壁紙、壁紙なんて貼ったことないけど気にしない

今は裏の紙を剥がしてシールのように貼れる壁紙があって

素人でもそこそこ貼ることが出来た。

既に時間は夜の11時を回っている。

 

最後に…

 

居間に置いてあった茶箪笥ちゃたんすを、

茶箪笥の中身を全て出して動かそうとする。

それでも結構な重さで持ち上げることはできなかった。

 

でも、押して引きずることなら、くぬぬ~

 

少しだけしか動かない、でも動く。慣れてきたのか

後半はスムーズに動かせたような気さえもする。

 

はぁ、はぁ、

 

これで見た目はここに何かあるとか分かんないはず

時計の針は12時を過ぎていた。

引越しの片づけを今日中に終わらせて明日から

新しい生活をって言っていたのに・・・

 

引越しの荷物はまだ手付かずの物があり

さらには木材とかのカスやら釘とか散らばっている。

 

さすがにこれから片づける気力はもうない。

明日は学校、お風呂入って早く寝ないと…

 

私はそう思いつつも

結局はちゃぶ台でうつ伏せ状態で寝てしまった。


うらら「はい!というわけで

『起動させないしガソタム』第2話を読んでくださって

本当にありがとうございました!

司会進行の古谷うららです!」


うらら

「前回予告した通り、今日はなんとスペシャルゲストとして、

作者さんに来ていただきました!

それでは作者さん、どうぞー!」


うらら

「……って、あれ?ステージの脇の方で、

ガタガタ震えながらうずくまっちゃってます……。」


うらら

「あ、何か紙に書いてる。なになに?……えーっと、

『恥ずかしくて声が出ません。

メモで失礼します』だって!」


うらら

「もう、本当にシャイなんだから!

あ、次のメモが来ました。

『2話まで読んでいただき本当に感謝しています。

感想をいただけると部屋の隅で

跳び跳ねて喜びます』……って、

ちょっとどんな喜び方なの!?」


うらら

「……コホン。というわけで私からお願いです!

もし続きが気になるとか、作者さん頑張れ!

と思われましたら、ページ下にある

【⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎】をポチッと応援してください!

【ブックマーク登録】もよろしくです!」


うらら

「それでは、司会進行のうららでした!バイバイ!」

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