第1話:地下に眠る、おじいちゃんの負の遺産
祖父は「機動戦士ガンダム」というアニメの
大ファンだった。
私は、ロボット物のアニメとかは興味が
無かったので見たことが無い。
名前ぐらいは知っていたけど、内容とかは
全然知らなかった。
そんな祖父は、あまりにも大好きすぎて
実際に乗れる巨大ロボットを
作りたがっていたみたいだ。
おじいちゃんの時代はまだ、
二足歩行のロボットの技術は
全然発展していなかった。
二足歩行ロボット、それも人が
乗れるほど巨大な物…
そんなロボットは当時は誰もが
出来っこないと言っていた…
それが私が、小学校に入学したころ
ロボットの二足歩行技術が革新的な
進歩を遂げた。
二足歩行ロボットの可能性に
おじいちゃんは狂喜した。
私が遊びに行くといつも
庭で何かを作っていたおじいちゃん
そんなおじいちゃんが亡くなってしまった…
大好きだったおじいちゃん…
悲しみに暮れていた私に母が、
「れい、おじいちゃんの遺産は
れいが相続しなさい。
れいはその家で生活すればいいわ。
生活費はちゃんと渡すから、
そうしない?」
と言ってくれた。
おそらく両親は、おじいちゃんとの
思い出が詰まったこの家を取り壊すのが
しのびなかったのだろう…
両親もだけど、私にもおじいちゃんとの
思い出がたくさんある
この家が無くなるのはとても悲しいと思う。
それに、父が仕事で海外に転勤になり
母もついて行くらしく
私がどうするか考えていたところ
だったって事もあり
私は母の提案を受けることにした。
今私はおじいちゃんの家に
引越しをしている最中だ。
通っている高校も実を言うと
おじいちゃんの家の方が近く
何かと便利になるはずだ。
今日は日曜日、
何とか今日中に引越し作業を終わらせて
明日からこの家で、
新しい生活が始まるんだと…そう思っていた。
この地下室を見つけるまでは…
この家は平屋の一軒家、
そこそこの庭も付いている。
朝から引っ越し業者が荷物を運び入れてくれた。
おじいちゃんが使っていた家具は
そのまま使えそうだったので
ありがたく使わせてもらう予定だ。
自分1人分の荷物だから
大したことはないと思っていたのだが
それでも、20箱ぐらいになってしまった。
箱をそれぞれの部屋に運んでもらって
そのあと私が開梱していたのだが
居間に置いた箱の中身を片付けていた。
居間には庭側にガラス扉と障子
玄関方向側にふすまがあり、
家の外観を見る限り多分押し入れかなと
思っていた。
普段使わない物はそこに入れようかと
ふすまを開けたのだが…
…そこに地下に続くであろう階段を
見つけてしまった…
よく見れば入り口のわきに電気スイッチがあり、
それを点けてみるとかなり下まで
階段が続いているみたいだった
おじいちゃんが物置にでも使っていたのかな?
とも思ったのだが、階段には
思ったほどホコリはなかった。
おそらく頻繁に使っていた階段なんだろう。
私は意を決して、下に降りてみることにした。
そこで私が見たものは…
「な、なにこれ?」
地下に続く階段の先にはおじいちゃんの家よりも
もっと広大な空間があった。
その中でも私の目に一番に入ってきた物。
それは太い鉄の柱に固定されている
巨大なロボットだった。
私が言葉を失いつつ後ろに下がると、
そこには作業台だろうか
机に手が当たった。
その机の上に一冊のノート
恐る恐るそのノートを開いてみると
1ページ目に
「れいへ、このガソタムをおまえに託す」
…何言ってるのおじいちゃんこんなもの
託されても困る
さらにページをめくっていくと
このロボットの詳細だろうか
『J01-GSTM 通称ガソタム』
重力変換式着火型ガスタービン推進機構
出力65000馬力
全長18m
重量60t
…馬力ってなに?重力変換型?
私にはぜんぜん理解ができない…
垂直に固定されている巨大ロボット…
さらにその奥には、何か物騒な物も見える…
あれってもしかして銃?それも巨大な?
このロボット用の?
軽くめまいを覚えた気分だった。
こんなの私にどうしろって言うのよ
おじいちゃん…
こんなの少しでも動かしたら
家が壊れるんじゃ…
いや、動かして地下から出たら絶対に
警察に通報される。
自衛隊かな?絶対大変なことになる…
私は半ば放心状態で降りてきた階段を上がる。
「どうしよう、とんでもない物を
見つけてしまった。
花の女子高生ライフ、警察に
捕まったらそれが終わるわ…」
引越しの片付けが終わっていない部屋で
私はスマホを取り出した。
まず、あの巨大ロボットを何とかしなくちゃ…
そのあと、地下室を土で埋めてしまえば…
スマホで廃棄業者を検索するがふと気づく…
あんな巨大な物を廃棄してもらうのって
どれぐらいお金がかかるのか?
いや、その前に廃棄してもらうのなら
あのロボットを見せるって事になる…
そしたら…警察に通報される…
最悪な状況が私の脳内に駆け巡る…
家の周りを取り囲むパトカー
手錠をされ頭にジャケットをかぶせられた私が
家から出てくる。
その瞬間、無数に光るフラッシュ群…
周りのマスコミから今のお気持ちはと
マイクを向けられる。
次の日のニュースや新聞に私が逮捕された写真が…
自分の顔色がみるみる青くなっていくのが分かる…
だめだめ、業者には頼めない、
同様の理由で土で埋めるのも同じ…
「つっ…詰んだ…」
私はその場で膝から崩れ落ちる…
いえ、まだよ!まだ終わらないわ!
この家の地下に巨大ロボットがあることを
知っているのは私だけ。
つまり誰にもバレなければ問題ない。
この秘密、絶対にバレないようにしよう!
そう私が死ぬまで、
この秘密を墓の下まで持っていくんだ!
私の、幸せな高校生ライフのために!
こぶしを握り締めこの決意を固く誓った!
私の名前は古谷麗
麗というのはおじいちゃんが
つけてくれた名前らしい
でもごめん、おじいちゃん…
私は麗と名乗っている。
私は「うらら」、
絶対に「れい」とは呼ばせない。
うらら
「はい!というわけで
『起動させないしガソタム』第1話を
読んでくださって
本当にありがとうございました!
司会進行の古谷うららです!」
うらら
「…それにしても、おじいちゃんが地下に変な
巨大ロボットを遺していくなんて
いまだに信じられません…」
うらら
「これから私が操縦するの?
と、不安ばかりですが
皆様の応援があればなんとか
頑張れそうです!」
うらら
「今後こちらのあとがきには、
作者さんや他の登場キャラクターの
皆様をゲストとしてお呼びして、
ガソタムの裏話とか語っていきたいと
思います。」
うらら
「もし『続きが気になる!』」
「『うらら頑張れ!』と
思っていただけましたら、
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うらら
「それでは、司会進行役のうららでした!
バイバイ!」




