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ウソつき賢者の領地再建 ―クスッと笑える!?、勘違い領主コメディ(復讐から始まったはずなのに……)―  作者: 秋月心文


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エリナが誘拐されました

公開後ですが、1部表現が、不統一になっていたので修正しました。

「代官さん⇒代官」だけなので、読みなおしていただくような修正ではありません。

「うぅむ……」


 新たな問題が発生して来ました。


 盗賊です!


 いや、それ解決したじゃんって?

 違うんです。あれは素人の盗賊。


 今回は、マジもんの盗賊団です。



 うちの領内が潤ってきている一方で、

 隣接する領は、この前の水害の損害から立ち直っていない。


 前回の水害は人的被害も大きかったけど、

 何より、農作物や産業に対する被害が深刻だったようだ。



 うちの領だけ、水害が無かったことになっている。

 農作物も家畜も無事。

 灰を撒けば翌日には収穫できる。


 格差が広がっているらしい。

 だから盗賊団は、本拠地をうちの領へ移してきたようだ。



 この前、エリナと買い物に行った時、

 商人に教えてもらって知ったのだけどね。

 

 今のところ、お金持ちの商人だけが、狙われているようだけど……。


 できれば警察みたいな組織を作りたいな。

 無理かな……。


 ここでは、そういうのを衛兵って言うらしい。


 執事が言うには、俺は嫌われているので、俺の下に組織を作っても人は集まらないだろうと。


 それならいっそ、冒険者ギルドに丸投げするのは?

 いや、違うな……。


 自治組織に作ってもらおう。

 早速、5人の代官を呼びました。


 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・


「衛兵ですか……」


「そそ。税収の範囲内で……」


「最初は、数人からでも良いので……」


「そんなにヤバい連中なのですか?」


「お金持ってる人ばかり、狙ってるので……」


「そういう商人は、自衛組織持ってると思いますよ」


「じゃなくて、いずれ代官が狙われるから……」


 彼らはすぐに状況を理解した。

 税は、お金で徴収している。


 そのお金は代官のところに集められた後、

 領主の元に納められる。


 だから、もう危ない状態だ。


「すぐに対応します」


 代官たちは、慌てて帰っていった。



 ・ ・ ・ その夜 ・ ・ ・


 エリナに状況を説明しました。


 しばらくは同じ部屋で眠ることにします。

 領主館でお金を持ってるの、エリナだけなんで……。


 俺は頭の中の記憶を探る。

 こういう時に使える魔法は……。


 あった。


 アラートという魔法です。


 早速、使った状態で、眠りに入ります。



 ・ ・ ・ 深夜 ・ ・ ・


 脳内に激しい爆音が響きました。


 !!

 

 なんだ、なんだ……この音は……


 ガッツリ目が覚めました。


 これが、アラートか……。


 心臓がバクバクしている。

 襲撃者を警戒してじゃありません。

 酷い、起こされ方したせいです。


 あたりを見渡した。

 異常はないようだ。


 ごそごそと動く気配がした。


 !!


「あ……ごめん、起こしちゃった?」


 エリナか……。


「ちょっとトイレに行ってたの」


 そかー……。


 つまり、この魔法。


 敵だけでなく、同居人のトイレにも全力で反応するらしい。


 何事もなくて、良かったよ。


 でも、まだ心臓がバクバクしている。

 これじゃ眠れないって……。


 これ、一度起こされたら眠れないって……。



 ・ ・ ・ 翌朝 ・ ・ ・


 寝不足です。

 結局、その後も眠れなかった。


 朝なのに、今頃、眠くなりました。


 やばいので、寝ます。


 この時、俺はまだ気づいていなかった。


 アラートは、一度発動すると、

 かけ直さなければならないことに……。



 ・ ・ ・ 数時間後 ・ ・ ・


 目を覚ますと、執事が青い顔で立っていた。


 嫌な予感がした。


「ん?」


「何かあった?」


 執事は、しばらく言葉を探していた。


「エリナが誘拐されました」

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※※ 次回 7/01 21:00 公開 ※※

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