エリナの自由研究
エリナは本と実験道具のようなものを買いました。
理科の実験みたいなのが好きなのかな?
「ちょっと灰をもらっていい?」
「うん」
エリナは、狭くなった庭に何かを植えました。
灰を撒くと、一気に育ち、あっという間に収穫です。
次に使うための種を採る分だけ残し、何本かを収穫していきます。
買ってきた道具で、ゴリゴリとすり潰し始めました。
ゴリゴリゴリ……
小さな体では大変そうだったので、手伝います。
ゴリゴリゴリ……
「このくらい?」
「もうちょっと……」
ゴリゴリゴリ……
「これでどう?」
「もっと細かく……」
ゴリゴリゴリ……
エリナ先生、厳しいです。
完全にペースト状になると、小さな鍋に入れてぐつぐつ煮始めました。
火を使っているので、やけどしないかドキドキしながら見守ります。
かなり長い時間、煮詰めていました。
のぞき込むと、鍋の水の色が変わっています。
「次はどうするの?」
「これでこしたい」
四角い枠に布を張った道具を取り出しました。
やけどしそうだったので手伝います。
チョロ……チョロ……
「もっと速く」
チョロロロ……
「速すぎ」
エリナ先生、容赦ありません。
こうしてできた液体を瓶に入れていきました。
「何を作ったの?」
「秘密」
まぁ、いつか教えてもらえるでしょう。
・ ・ ・ 数日後 ・ ・ ・
エリナは完成した瓶を、大事そうに抱えていました。
どこかで試してきたようだ。
化粧水みたいなものだろうか。
「早速使ってみたの?」
「秘密」
そう言って、職人さんに目くばせしました。
職人さんも口元に指を当てます。
どうやら成功したらしい。
だが、何が成功したのかは、最後まで教えてもらえなかった。
--------------------------------------------
・・ 次回 毎日 20:00 公開 ・・
--------------------------------------------
お読みいただき、ありがとうございます!
少しでも楽しんでいただけましたら、
★や【ブックマーク】で応援していただけると、
今後の創作活動の励みになります。




