↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したらみんなが恋人いる謎の世界だった。どうして私だけいないの。  作者: まやまや
謎の世界

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

79/164

79話 産婦人科医になった

大学を卒業した主人公は、この地方の大きな病院の産婦人科医として働き始めた。


主人公は子育て中ということもあり、多少勤務時間が延びることはあったものの、基本的には一日五時間ほどの勤務でよかった。


子育て中の女性は長時間働かなくてもいいように配慮されていた。


夜勤に入ることもごくまれにあったが、国の子育て支援制度を利用すれば、夜中でも子どもを格安で預けることができた。


仕事と子育てを両立しやすい、恵まれた環境だった。


しかし、産婦人科で働いているうちに、主人公はいくつもの疑問を抱くようになった。


この世界では、出産への立ち会いが全面的に禁止されていた。夫や両親はもちろん、家族であっても分娩室に入ることはできない。


さらに、出産する本人にも、生まれる瞬間を見せない決まりになっていた。腰から下は大きな布や仕切りで完全に隠され、赤ん坊が取り上げられても、すぐに母親の胸へ抱かせることはなかった。


赤ん坊は別室へ運ばれ、身体に障害がないか、将来の知能に問題がないか、遺伝子検査で問題がないか、さまざまな検査を受ける。


そして、検査で問題があると判断された子どもは、母親のもとへ戻されなかった。


そのまま職員によって、病院の奥にある別の場所へ移送される。


家族には、こう説明することになっていた。


「残念ですが、赤ちゃんは亡くなりました」


それが本当ではないことを、主人公は知っていた。


けれど、移送された子どもがその後どこへ連れていかれるのかは、産婦人科医である主人公にも知らされていなかった。


このことを疑問に思ってはいけない。


調べようとしてもいけない。


病院では、それが暗黙の決まりになっていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。