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転生したらみんなが恋人いる謎の世界だった。どうして私だけいないの。  作者: まやまや
転生した世界。皆が豊かで平和すぎる世の中だったのに私だけ彼氏がいない。

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36話 テレビ撮影 なんかグラビア撮影なんだけど

収録当日。


朝早く、一台の白いワゴン車が家の前に止まった。


「おはようございます! 本日はよろしくお願いします!」


スタッフは元気いっぱい。


主人公は眠そうな顔で車に乗り込む。


「……今からでも帰っていいですか?」


「ダメです!」


即答だった。


最初に案内されたのは、通っている学校。


「えっ!? 学校で撮るの!?」


校門にはすでにカメラが並び、先生や生徒たちも撮影の準備をしている。


スタッフに普段着ている制服を渡される。


「まずは普段の学校生活からお願いします。」


「普段って、こんなにカメラないですけど!」


カチン。


制服姿になった瞬間、カメラマンが次々と撮影する。


「はい、こっち向いてくださーい!」


「笑顔お願いしまーす!」


「えぇ……。」


次は体育館。


「続いて体育の様子です。」


用意されていたのはレオタード。


「いや、何で!?」


「体操の授業を再現します。」


「再現って言えば何でも通ると思わないで!」


体操の基本動作を撮るたびに、


「もう一回お願いします!」


「今の角度でもう一度!」


撮影はなかなか終わらない。


主人公は小声でぼやく。


「これ、本当にニュース番組?」


午後は運動場。


「今度は陸上シーンです。」


今度は、陸上選手が着るようなウェアとレーシングブルマだった。


「今日は着替えばっかり!」


スタートラインに立たされ、


「よーい、スタート!」


全力疾走。


ゴールした瞬間。


「すみません! カメラのタイミングでもう一本!」


「もう一本!?」


主人公は肩で息をしながら空を見上げた。


最後は砂浜。


「締めは海辺です!」


「学校から海まで来たの!?」


水泳学習のイメージとして、水着姿で浜辺を歩いたり、波打ち際を歩いたりする撮影が続く。


主人公は苦笑い。


「今日は一日中、着替えてばっかりなんだけど……。」


撮影が終わりかけた頃、ディレクターが満足そうにモニターを見ていた。


「いい映像が撮れました!」


その横で主人公はクラスメイトのインタビュー映像を偶然見てしまう。


「普段はどんな人ですか?」


「結構ツッコミ役ですね。」


「面白い人ですよ。」


「天然なところもあります!」


主人公は首をかしげる。


「えっ、みんなには普通の学校紹介って説明してたの?」


スタッフが苦笑する。


「学校生活を知るために、皆さんにもご協力いただきました。」


主人公は撮影した映像を見返しながら一言。


「……学校紹介の取材って聞いて来たのに、なんか一日中モデル撮影してた気分なんだけど!」


スタッフ全員が苦笑いし、現場は和やかな笑いに包まれた。

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