158話 ボスとの最後の決戦
ボスは涙を流しながら、残されたすべての力を両手に集めた。
「お前さえ……お前さえいなければ、私たちはこの星で生きられたんだ!もう故郷なんてないんだ」
その叫びとともに、まばゆい光の奔流が放たれる。
主人公はすでに全身に重傷を負っていた。足は動かず、逃げることもできない。防御するだけの力も残されていなかった。
それでも、主人公は震える手で武器を構えた。
逃げられないのなら、必殺技で正面から迎え撃つしかない。
「これで……終わりだ!」
主人公もまた、残されたすべての力を解き放った。
二つの巨大な光が正面からぶつかり、激しい爆発が周囲をのみ込んだ。大地が砕け、空が白く染まり、すべての音が消えていく。
やがて光が収まると、ボスはその場に倒れていた。
主人公もまた、立っていることができず、ゆっくりと地面に崩れ落ちた。
相打ちだった。
もう指一本動かすことができない。視界は暗くなり、遠くで人々の歓声が聞こえたような気がした。
主人公はわずかに笑った。
宇宙人の侵略は終わった。
人類を守ることができたのだ。
「次に……転生するときは……」
かすれる声で、主人公はつぶやいた。
食料にされることもなく、誰も殺される必要のない世界。
誰もが安心して眠り、大切な人と笑って暮らせる世界。
「今度こそ……いい世界だと、いいな……」
その願いを最後に、主人公は静かに目を閉じた。
こうして、宇宙人から人類を守った一人の戦士は、誰にも見守られることなく息を引き取った。




