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ずっと前から side:D

ダビ視点です。

初めて会った時のことなんて、覚えていない。

それくらい小さな頃から一緒にいた。

アーミル、アーロンと、アラベラ、リドル。

アーミルとアーロンは小さい頃、そんなに身体が強くなくて、リドルは母親にべったり。


皆で遊ぶこともあったが、アラベラと二人で遊ぶことが断然多かった。


近くにいた使用人たちが「将来はダビ様とアラベラ様が一緒になるんですかね。」なんて噂をしていた。

俺はそうなると思っていたし、満更でもなかった。

その時、その噂に満足しないで行動していればよかったんだ。



ある時、ウィリアムがコルソン家に訪れた。

アラベラ達の父親の上司の子息だった。


俺たちは気が合った。価値観とか、好みとか色々似ていた。

三人で遊ぶことが増えていった。

それはそれで楽しくてよかったんだ。


そんなある日、

「ぼく、アラベラとこんやくしたんだ。」

とウィリアムから告げられた。


まだ一桁の年齢で、俺は失恋というものを知った。

噂を知って満更でもない、とか思ってるだけの俺と違って、ウィリアムはすぐに行動をした。


既に繋がりのあるリュル家に嫁に出すよりも、上司の家に嫁に出したほうがコルソン家的にもいいに決まっている。

家柄としても、アーチボルド家のほうが古いし、王家との繋がりも深い。

そして、ウィリアム自体がとてもいい奴だというのを俺が知っていた。

黙って諦めるしか、できなかった。

ある時から、双子がからかってくるようになったけど……。


年齢を重ねた今でも、アラベラのことになると少し理性が効かなくなるが、それでも誰よりもアラベラを大事にしていた。

だから俺はこの気持ちは一生出さないし、アラベラには気付かせたくなかった。


そう、つい最近までは。


でも今のウィリアムは、あのレアな魔法使える女に構いっぱなしだ。

そのせいで、アラベラは最近ずっと表情が暗い。

目が赤いことも多い。


借り物競争で、ウィリアムを目で追って、顔を覆うアラベラは見てて痛ましかった。

次の走者だった俺は紙を拾い上げてた見た瞬間、頭で考えるよりも身体が先に動いていた。


「好きな人」


ああ、今でもそうだよ。

アラベラには、いつも笑っていて欲しいんだ。


「ずっと前から、好きだったんだよ。」

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