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委員会対抗リレー

委員会対抗リレー。

最初はダビで、アンカーはブルーノ様。

で、何故か私はアンカーの手前。


「俺たちが余裕で差をつけてくるから、お前は無理するな!」


……酷くない?!

いやまあ、今までのこういった競技でも、抜かすより抜かされることの方が多かったけど。

文句を言っても仕方がないので、リレーの待機列に並ぶ。


「アラベラ様!」

「ミ、ミライ様……。」


そう、委員会対抗だからね。すっかり失念していたんだけど、図書委員も委員会よね。


「アラベラ様も後ろから二番手なんですね!お互い頑張りましょう!」

「え、えぇ……。」


リタ様に似てるのになぁ、性格が違い過ぎるのよね、どうしても受け付けない……。

いや、受け付けないのはその性格じゃなくて、ウィリアム様の近くにいること、なんだけども。


というか、さっきの態度でよく普通に話しかけたわね?!メンタル強くないかしら。

今もあまり話しかけて欲しくないオーラを出しているんだけど、笑顔で話しかけてくるし。


「ウィル様って本当かっこいいですよね。婚約者のアラベラ様が羨ましいです。」

「そ、そう……。」


唐突に話変わるし。ていうか婚約者がどういう意味が分かってる……?

友達、とかじゃないからね?


「私、ずっと心細い思いをしていました。記憶をなくして……。でもウィル様に出会ってから」

「もうすぐバトン回ってきますので、移動しないと!」


なんか自分の世界に入って、勝手に語りだして怖いのだけど……。

ミライ様の話を聞いてるうちにもう出番だし。皆のこと応援し損ねたじゃない。



私にバトンを渡してくれるのはリタ様。

リタ様、足めっちゃ速いわね……。今のところ一位じゃない!


「アラベラ様っ!」

「はいっ!」


それなりにはスムーズに受け取れたんじゃないかしら、バトン。

受け取ってから私は全力で走った。


ミライ様にだけは追いつかれたくない。

案外、長いのね……私、この後1000m走なんですけどっ!

足が少しもつれそうになったけど、次の走者がいる場所まで走る。


次の走者、ブルーノ様、の横にはウィリアム様が居て。

私を見て微笑んでいた。


バトンをブルーノ様に渡すと、ウィリアム様が「ベラ、お疲れ様。」と背中をポン、と押してくれた。

その後に走ってきたミライ様から、バトンを受け取ったウィリアム様。

びっくりした。あんなに足が速いなんて。


ゴール寸前で、ウィリアム様はブルーノ様を抜かして、一位になった。



「今年はなんと、図書委員会が一位です!!!!」


そんな放送が辺りに鳴り響いた。


「アラベラ様、お疲れ様でした!」

「リタ様も、お疲れ様です。」


リタ様が私の元に駆け寄って声をかけてくれた。


「負けちゃい、ましたね。」

「えぇ……。」

「でも、かっこよかったですよね。」

「……はい、とても。」


誰が、とリタ様は言わなかったけれど、それが私の胸の内を全て代弁してくれていた。

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