始まりは順調?
学園に着いて早々、リタ様に会えた。
リタ様は私たちを見かけた瞬間、パアアアと笑顔になり、こちらに駆け寄ってきた。
「アラベラ様!そ、それにアーミル先輩、アーロン先輩、おはようございます!」
「おはようございます、リタ様。」
「「おはよーリタ嬢。」」
「リタ様、この間はどうもありがとうございました。」
「いえ、私こそお邪魔しました。」
「また遊びに来てくださいね。」
「は、はい……!」
リタ様と話をしていると、後ろから「はよーっす。」と声をかけられる。
「あら、タビ。おはよう。」
「ダ、ダビ様おはようございます。」
「「おはよーダビ。」」
「おいアラベラ、お前……大丈夫か?」
どうやらダビにまで話は回っていたそうだ。
…というか、私が部屋に籠ってるときに一回来てたわよね……忘れてた。
「ああ、その説はごめんなさい……。」
「まー色々大変そうだが、頑張れよ。」
「うん、ありがとう……。」
気遣ってくれるダビに有難みを感じながら、ハッとこの間の言葉を思い出してリタ様の方を見る。
リタ様は「大丈夫ですよ。」と口だけ動かして笑ってくれた。
「ど、どうした?」
「いえ、なんでもないわ。」
「「ダビ君には関係のない話ですぅ~~」」
「お前らが言うか!」
兄様たちとダビがいつものノリで会話しているのをリタ様と一緒に見て笑っていると、
後ろからダダダダダダとこちらに走ってくる音が聞こえた。
なんか、デジャヴ。
嫌な予感しかしないんだけども……。
しかし、こちらに向かってきていたのは予想外の人物だった。
「アラベラ様!!!」
「えっ?!」
私はびっくりして大きな声を出してしまった。
だって、それが前学期にリタ様と私に水をかけてくれた、悪役顔じゃないいじめっ子の主犯格だったから。




