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困りごと side:W
ウィリアム視点です。
家に帰ると父上に「部屋に来なさい」と呼ばれた。
「明日、王宮に一緒に行ってくれ。」
「何かあったんですか?」
「……正直、あまり気の進まない頼まれごとなんだが……」
父上から続いた言葉に「えっ」と声が出てしまった。
「嫌だよな……婚約者がいる身に対して何を、と抗議したんだがな……。」
「……正式ではないからと、言われたんですね?」
「そうだ……。それと、あの王太子殿下をあそこまでまともにした実績があると、王太子殿下ご本人もお前を推薦したそうだ……。」
「あいつ……。」
ブルーノがクックッと笑う声が頭の中で再生されてイラッとした。
そうか、今度はそうくるのか。
「しかし、どこの誰と知らぬ奴にこれは任せられないのも事実だ。少しの間だとは思うから、耐えてはくれないだろうか。」
「この事は……ベラに話しても……。」
「国家機密だからな……。」
「そんな!ベラは僕が裏切ったと思うのでは……。」
「明日王宮に行った時に、陛下に相談をしてみよう。」
「はい……。」
「すまんな」と父上が僕の肩に手を置く。
父上のせいではなく、確実にあいつのせいだというのはしっかり分かっている。
しかし……とても気が重い……。




