↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
39/74

愛の魔法

足を挫いてしまった次の日、父が王宮に呼ばれた。

父の腰はまだ治っていないが、緊急の呼び出しなので行かなくてはいけない。

周りのサポートでどうにか馬車に乗せられた父を、家族で見送った。


「そんなに急ぎのことなのかしら……。」


母が心配そうに呟いた。

馬車に長時間乗るのは腰に負担がかかるので、心配して当然だ。

王宮の馬車で向かったので、かなり揺れは少ないとは思うけれど。


夕方、そんな心配をよそに、帰ってきた父はとても元気だった。


「ただいま!」

「お父様?!腰は……。」

「それがもうバッチリなんだよ!」


父以外、家族全員目をまるくして驚いていると、父はその場でぐるりと回ってみせた。


「愛の魔法を受けさせてもらったんだ。」

「まあ!」

「いやあ王宮に呼ばれて何事かと思ったんだが、一瞬で良くなってびっくりしたよ。」


愛の魔法、要するに回復魔法のことなんだけど、今の時代でも持っている人はいるのね。

貴重な使い手のはずなのに、言い方悪いけど、よくうちレベル(子爵)の家にもかけてもらえたわね。

なんて思ってたら、母も同じことを疑問に思っていたみたいだった。


「でもよく、受けさせてもらえましたね。」

「……ま、まあ、色々事情があってな。」


父はチラリと私を見て、苦笑いをした。

何かしたかしら……。


「?」

「ベラも受けられると思うから。」

「えっ、私はお父様ほどの怪我ではありませんよ?」

「事情が事情だから……。」


さっきから言葉を濁されるのでなんだかよく分からない。

……とにかく、父の身体が良くなったのは好ましいことなので、今はそれを素直に喜ぼう。



「ああ、明日ウィリアム君がベラのことを迎えに来るから、そのつもりでな。」

「は、はあ……。」


身体が自由に動かせるようになったのが嬉しくてしょうがないのか、スキップをしながらそんな話をされた。

いらっしゃるんじゃなくて、迎えに来るってことは、私も王宮に連れていかれるってこと……?

しかも婚約者同伴で。

確かに歩きにくくて不便ではあるけど、別に走り回ったりするわけでもないし、治すためにわざわざ王宮に出向きたくないわね……。


本当、子爵令嬢の捻挫なんてほっといてくれればいいのに。

いつもスマートフォンから投稿をしていたので全然気付かなかったのですが、誤字報告を頂いていました。

ご報告ありがとうございます、修正をさせていただきました。


あまりPCからの更新をしないので、これからも気付くのが遅くなってしまうかもしれませんが、確認次第必ず修正をさせていただきます。

いつも読んでいただいてありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。